今日のみ言葉【No.2199】(2020年 2月13日)「キリスト教イロハ(47)『偶像礼拝』」
あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。
(出エジプト20:4)
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聖書で偶像礼拝は禁止されていると聞いた時の私の第一印象は
「偶像って、あの仏像とか仁王様のこと?あれを偶像って言うの?へぇ~」
という程度でした。
私にとってそれらは価値ある美術品や歴史的遺産であり、拝んだり頼ったりという宗教的対象ではなく、そこまで大変なものだろうかという感覚しかなかったからです。
しかし、偶像に関する戒めはモーセの十戒という神の基本法に記されているほど重要な案件です。
聖書の言う偶像礼拝とはどんなものなのでしょうか。
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今日の聖句で
「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない」
(出エジプト20:4)
とありますが、私たちは後半の「刻んだ像を造ってはならない」という目に見える部分にだけ注目しがちです。
しかし、偶像は人間の手によって作られた彫刻や彫像品等の物質的なものだけに限られてはいません。
聖書においては、唯一の真の神以外で礼拝の対象となっているものすべてが偶像となります。
従って、目に見えるものでなくとも偶像はあるのです。
偶像礼拝の本質は、前半の「あなたは自分のために」という部分にあります。
自分のために神を作り、自分の益となるようにその神に望み、礼拝することが偶像礼拝の本質なのです。
「彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のことである」
(ピリピ3:19)
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現代には姿かたちを変えた偶像が存在します。
例えば、アイドルグループのファンの方には大変申し訳ないのですが、アイドルという英語「idol」の元々の意味は「偶像」です。
あなたに好きなアイドルがいて、その歌を聞いたり、コンサートに行って楽しんでくることは何の悪いことでもありません。
ただ、もしそのアイドルなる方々のためにあなたの全生活を捧げ、その人たち中心にあなたの毎日が設計され、
「○○君、△△ちゃんがいることで私は今生かされている!」
などと考えるようになっていたら、それこそ本物の偶像礼拝です。
偶像(アイドル)を作り、偶像(アイドル)が自分を幸せにしてくれる、と信じている状態だからです。
また、私たちが陥りやすい別の現代的偶像礼拝は、「あの人のようになれば幸せになれる」と思って、神が造られた本来の自分を生きずに、他人のようになって生きようとすることです。
人は誰でも「あの人のようになりたい」と思って、あこがれや目標を作ります。
それは何の悪いことでもありません。
そのようにして成長の階段を登っていけばよいのです。
しかし、もしあなたが、自分ではない「あの人」を演じ出すようになっていたら、すでに階段を踏み外していると言ってよいでしょう。
「憧れの人」という偶像を作り出し、それと一体化すれば自分は幸福になれると考え、神に造られた自分を放棄してひたすら別の自分を生きようとすること。
これが自分で神を作り出す偶像礼拝の生き方なのです。
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真の神に目を向ける今日として参りましょう。
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