今日のみ言葉【No.2441】(2021年 1月 8日)「十字架の死(6)」

映画「ベン・ハー」(1959年)の戦車競走シーン。左がメッサラ、右がベン・ハー。

イエスにむかって立っていた百卒長は、このようにして息をひきとられたのを見て言った、「まことに、この人は神の子であった」。
(マルコ15:39)

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カウンセリングをする際、座る位置や体の向きに気をつけます。

一番オーソドックスなのは、相手と90度(直角)の向きになるようにすることです。

これだと、相談する人がカウンセラーを見ることも、視線を外して見ないでお話しすることもできるので、楽なのです。

しかし、いざ心が決まると、むしろクライエントの方のほうが顔を上げ、正面を見てお話しなさるようです。

真正面に向かうとは決心の時なのです。

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イエス・キリストが息をひき取られた時、ローマの百卒長は

「まことに、この人は神の子であった」
(マルコ15:39)

と言ったと記されています。

彼がこの信仰告白に導かれた理由は

「イエスにむかって立っていた」
(マルコ15:39)

というところにあります。

現代の私たちも同じです。

イエス・キリストの十字架の死を真正面から見つめ、その意味は一体何だろうかと真剣に取り組む人こそ、この「イエスにむかって立っていた」という人です。

その時、人は自分の罪を告白し、

「まことに、この人は神の子であった」
(マルコ15:39)

と言わざるを得なくなるのです。

イエスにむかって立つ、ということが私たちの人生を大きく変える転換点となります。

神は私たちの人生の様々な地点で、イエス・キリストの前に立つ瞬間を用意されています。

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映画『ベン・ハー』の原作者であるルー・ウォーレスにまつわるエピソードに、「彼はキリスト教撲滅論を書こうと思っていたが、その途中で回心した」というものがあります。

しかし、これはどうやら都市伝説のようです。

実際は、彼は可もなく不可もないキリスト教信者で、毎週教会に行くでもなく、定期的に祈るでもなく、聖書にもキリストにも深い知識がないまま過ごしていた人でした。

さて、彼の人生に転換点が訪れます。

列車の中でロバート・インガーソルという有名な無神論者と同席し、彼と話をしたことです。

インガーソルはウォーレスよりも聖書についてよく知っていたので、ウォーレスは歯が立ちませんでした。

文才のあったウォーレスは、聖書の東方からの博士たちを題材にした小説を執筆している最中だったので、大きなショックを受けました。

私はどうしたらいいのか?

彼は考えに考え、その小説は出版しないことにし、その代わり、聖書時代を舞台にした小説を書き、それによって自分を再教育しようと決心しました。

そして生まれ出たのが名作『ベン・ハー』なのです。

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キリストに真正面から立つ人を、神は軽んぜられません。

あなたも百卒長と同じく「イエスこそ神の子である」という告白に導かれますように…。

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