今日のみ言葉【No.2128】(2019年10月25日)「キリスト教イロハ(24)『エホバ』」

2019年10月25日

「わたしは、有って有る者」
(出エジプト3:14)

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ローマ字表記で最初のア行の「a i u e o」は母音(ぼいん)です。

次のカ行は「ka ki ku ke ko」と表示され、kの文字は子音(しいん)です。

以下、サ行はs、タ行はt、ナ行はnが子音となり、それに母音が加えられて日本語の発音が表記されます。

「wakarimasuka?(わかりますか?)」

こんな具合です。

さて、旧約聖書が書かれたヘブル語は子音表記だけです。

読む際にはもちろん母音が加えられて読むのですが、それは読み手の技量にかかっていました。

これが後に神を表す言葉「YHWH」という神聖四文字の発音がわからなくなってしまった原因となりました。

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ユダヤ人たちは、神様は畏れ多く、聖なる御方であり、人間が近寄るべきでない存在としたので、その名前を発音することをしませんでした。

その代わり、「YHWH」が出てくる度に「アドナイ(我が主)」と読み替えていました。

そうするうちに、やがて誰もその正確な発音がわからなくなってしまいました。

そこで後代の学者がアドナイの母音を当てはめて、「YeHoWaH」(エホバ)と読むのだろうとしたのです。

聖書学の研究で19世紀まではエホバでしたが、20世紀の研究では「YHWH」はヤーウェと読むのが正しいとされ、さらに研究が進んだ21世紀の今はヤハウェという発音だったとされています。

ですから、明治時代に訳された文語訳聖書ではエホバという表記になっています。

ちなみに現在の日本語訳聖書で、原文の「YHWH」が出てくる箇所は、新改訳聖書では太字の「主」と表記されています。

口語訳と新共同訳聖書では太字の区別がないため、固有名詞の「YHWH」も普通名詞の「主」も同じ表記です。

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大事なことは発音ではなく、神がモーセにご自分を表された意味です。

神は御自身を

「わたしは、有って有る者」
(出エジプト3:14)

と自己紹介し、存在し続ける神だと啓示なさいました。

たとえ発音がわからなくなっても、読み手であるユダヤ人がいなくなっても、存在し続ける命ある御方が神だということです。

この方との関係が正しくされ、命の源につながると、人は

「死んだら何もかも終わりなのだから、今何をやっても無駄だ」

と思う人生が変えられ、虚無の縛りから解放されます。

ここに真の人生の道が開け、生まれてきたことへの意味が与えられるのです。

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存在の神と結びつき、命あふれる今日を過ごして参りましょう。

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