今日のみ言葉【No.810】(2014年 4月23日)
あなたの悪は大きいではないか。あなたの罪は、はてしがない。
(ヨブ記22:5)
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うつ状態になりやすい人には特有の思考パターンがあります。
「男(女)はみんな○○だ」
「あの地域の人はみんな△△だ」
という言い方をよくしている人は要注意です。
これは「過剰な一般化」と命名されている認知の歪みの一つだからです。
この考え方の持ち主は、一つ嫌なことがあるとまだ手をつけていない残りすべてが同様に嫌なことだと見えてしまいます。
ですから、何も始まっていないうちから、その人は心の中で何回も繰り返し嫌なことを体験しているのです。
憂鬱になるのも当然です。
このような方への処方箋は、
「案ずるより産むがやすし」
という古来からのことわざです。
やってみなけりゃわからないもんだ、という体験のひとつひとつがその人への心のお薬となります。
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ヨブ記第22章ではエリパズがこの「過剰な一般化」をしたようです。
彼は自分たちの主張を聞き入れないヨブに対して理解を示すどころか、力づくで納得させようと更に強く迫ります。
力むと人はエスカレートします。
病気は罪の結果である
↓
だからヨブには罪がある
↓
本人がそれを認めないのは罪を隠しているからだ
↓
何という悪人だ!
…、ということで、
「あなたはゆえなく兄弟のものを質にとり、裸な者の着物をはぎ取り、疲れた者に水を飲ませず、飢えた者に食物を与えなかった。」
(ヨブ記22:6-7)
というヨブには全く心当たりのない事でも、
「悪人ならこうするだろう。きっとヨブもそうしているはずだ。」
という決めつけを彼はしてしまったのです。
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私たちは正しいことをしているつもりで、的外れなことをしているものです。
正しくものを見ているようで、案外、過剰な一般化をして現実でないものを現実として思い込んでいるものです。
「あなたの悪は大きいではないか。あなたの罪は、はてしがない。」
(ヨブ記22:5)
という今日の聖句は、相手どころか自分にこそ当てはまる御言葉です。
そのような私たちの真の姿を知らされる時、
「わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」
(マタイ9:13)
のイエス様の言葉は何とありがたいことでしょうか。
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しょっちゅう的外れなことをしでかすこの私がイエス・キリストから招かれている、という思いを堅く持ち、今日一日を歩んで参りましょう。
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