今日のみ言葉【No.1239】(2016年 3月 8日)
ところがあなたがたは公道を毒に変じ、正義の実をにがよもぎに変じた。
(アモス6:12)
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今から10年前、
「家電メーカーのシャープは台湾企業の傘下に入るほどの危機的状況になる」
と言ったとしても、誰も耳を貸さなかったでしょう。
しかし2016年の現実はそうなっています。
ある経済評論家は、「亀山ブランド」で液晶テレビの販売数を爆発的に伸ばした10年前の絶頂期に「転換」を考えていなければならなかったのだ、と語ります。
経営の舵取りとは難しいものです。
トップに立つ人はその点で優秀な能力を持っていなければなりません。
そしてその能力は、企業の利潤追求のみならず、従業員全体の益となるように使わなければならないのです。
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アモス書第6章では、イスラエルの宗教的指導者や貴族に対して痛烈な宣告がなされています。
彼らは国の行く末を左右する地位にいました。
その能力や特権は、本来、一般民衆のために使うように与えられているはずです。
しかし彼らは、贅沢と安逸を貪り、自分たちの願望実現のために走り、アモスの言うことに耳を貸そうとはしませんでした。
なぜなら、国はヤラベアム2世の治世の下、領土は拡張し、経済は発展し、滅亡など考えもできなかったからです。
しかし、繁栄を根拠にした安全は、やがてその繁栄が失われる時に、同じように無くなります。
「公道を毒に変じ、正義の実をにがよもぎに変じた」
(アモス6:12)
と言われるほどの自己中心なイスラエル指導者たちの行為が、やがて国を滅びに導き、大国アッスリヤの侵入によって民が国を追われて世界中に散らばされてしまう原因となったのです。
今、安心な時に、しっかりと自分の立ち位置を確かめ、10年後の自分の姿を想像し、神の正しい御心を選択することが肝心なのです。
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自分の立ち位置を確かめるとは、自分に嘘をつかないことです。
腹が立っているなら、怒っている自分がいることを認め、悔しいなら、相手を憎らしく思っている自分を認め、ダラリとしたいなら、やる気が起きない自分がいることを認めることです。
一般的にはそうあるべきでない自分も、そこにいて良い。
それが自分を受け入れ、自分の立ち位置にしっかり立っていることです。
そして10年後の自分には良いイメージを持ちましょう。
すぐ怒っていたけど、だいぶ心が広くなって余裕ができ、カッとならずに眺めていることができるようになっている自分。
心の中にある憎しみを認めつつ、その自分をゆるし、相手をもゆるせるようになっている自分。
神の御心の働きのために、やる気満々で動いている自分。
今はそうでなくても焦らず、やがて内に働いてくださる神がそうさせてくださると信じ、神様にお任せしながら10年後の自分の姿に向かって黙々と努力を続けるのです。
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神様は私たちに期待されています。
その愛の眼差しに見守られながら今日も生きていける恵みを味わって参りましょう。
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