今日のみ言葉【No.2115】(2019年10月 8日)「神の国問答(3)」

2019年10月8日

イエスが道に出て行かれると、ひとりの人が走り寄り、みまえにひざまずいて尋ねた、「よき師よ、永遠の生命を受けるために、何をしたらよいでしょうか」。
(マルコ10:17)

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除菌・抗菌グッズが売れる現代ですが、衛生関係の職員の方に尋ねると、

「あまり気にし過ぎてもいけませんよ。そこら中に細菌や微生物がいるのですし、大体、私たちの皮膚にも常在菌が何千何万といるのですから」

と笑顔で返されます。

人間に与えられている免疫力に信頼して、あまり考え過ぎないでいるのが良いようです。

幼な子のように神に信頼して生きるとはこのようなことなのでしょう。

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単純に信頼する幼な子の次に、複雑に考えすぎて行き詰まった金持ちの青年が来ました。

彼はイエス様のところに

「走り寄り、みまえにひざまずいて」

と書いてあります。

よほど切羽詰まって、何としても答をいただきたいという思いだったのでしょう。

彼の求めはこうでした。

「よき師よ、永遠の生命を受けるために、何をしたらよいでしょうか」
(マルコ10:17)

彼はお金持ちであったにもかかわらず、いえ、裕福であったからこそ自分の人生のあり方に迷いがあり、死後、永遠の命に入れるかどうか確信がなかったのです。

貧乏で経済的ゆとりがない時は、生きることに必死ですから迷うゆとりもありません。

しかし生活が安定してくると、周りが見えだしてきて、こんなに問題があるのかということがわかってきて恐ろしくなります。

私たちは、肉眼の目では細菌が見えませんからのほほんとしていられますが、もし顕微鏡を持ち歩いて見ることができたら、微生物が人間の中に生きているのか人間が微生物の中に生きているのかわからない状況が明らかになり、

「こんなに菌がいっぱいの中、私は息を吸い、ものを食べていたのか」

と恐ろしさを感じるのと同じです。

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この「迷い」が彼をイエス様のもとに導いたのは不思議なことです。

人生どこかで「迷い道」に入ることがあります。

どうあがいても這い上がることができない蟻地獄に落ちた如く、頑張っても頑張ってもそこから逃げ出せません。

「どうしたらいいのだろう…?」

光が見えず、希望が持てない中、ふと手を抜くとズルズルと落ちていく自分がいるのだけはわかります。

しかし、迷いを通して人が神に導かれることは確かにあるのです。

イエス様は彼にどんな答をなさるのでしょう?

パッと奇跡を行って解決されるのでしょうか。

知恵の言葉で彼を納得させるのでしょうか。

雷のような怒りで彼の目を覚まさせ、ひれ伏させるのでしょうか。

この後、この青年の上に思いもよらない展開が起きます。

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迷っていてはいけない…、のではないのです。

迷うことも神の御手の中にあることを覚え、迷いの中で神の導きにお任せして参りましょう。

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