今日のみ言葉【No.2116】(2019年10月 9日)「天国に進む道」
最後に、兄弟たちよ。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい。
(ピリピ4:8)
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「不定愁訴」(ふていしゅうそ)という体の症状があります。
寝起きが悪い、疲れやすい、風邪をひきやすい、頭痛、動悸、だるいのに眠れないというアレです。
その原因のほとんどが「鉄」の欠乏によるものだと姫野友美医師は知り、早速自分の体で試してみました。
「すると、どうでしょう。寝起きが悪く、起きてもソファに座ったきり、立ち上がっても意味不明の行動をしていた私が、1ヶ月後にはサッと起き上がれ、しかも意味ある行動をしているではありませんか」
(『心療内科に行く前に食事を変えなさい』、姫野友美著、青春出版社、P7)
自分で効果が実感できたとなれば、患者さんにも勧め、すぐ実行するようにと促し、同じ思いを味わって欲しいと思うのは自然の流れです。
今から2千年前のパウロの勧めが今日の聖句です。
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良いものがあったらすかさずそれを心にとめよ、とパウロはピリピの教会の人々に命じています。
「すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい」
(ピリピ4:8)
続く9節には
「あなたがたが、わたしから学んだこと、受けたこと、聞いたこと、見たことは、これを実行しなさい」
とありますから、パウロ自身がこれらのことを実践し、その効果である
「平和の神が、…、共にいます」
(ピリピ4:9)
ことを体験していたのは確実です。
それゆえ、ピリピの教会メンバーにも同じ恵みを体験をしてもらいたいと思い、 彼は熱心に勧めているのです。
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2千年後の私たちも同じです。
悪いことばかりが目につきますが、あえて良きものを探し、そこに目を向ける訓練をするのです。
それは厳しい現実や都合の悪いことを無視するということではなく、それらと同じようにそこにあったのに目につかなかった良きことを改めて見直し、再発見するということです。
それは選択です。
物事には何でも裏表がありますから、肯定的面があれば否定的面もあります。
頑固な人には困ったものだ、と思いますが、実は強力な意志の強さの持ち主だとも言えます。
あなたが「自分は自信がない人だ」と思っているなら、その裏の面である「謙虚な人」という事実に目を開いてみましょう。
両方とも自分です。
そのどちらかを選択するのも、やはり自分です。
パウロは良い方を見よ、と言っています。
彼は「キリスト教の迫害者」であった過去の罪ある自分を見る選択をせず、「キリストに罪ゆるされた栄光の神の子」という自分の身分の方を見る選択をしました。
そしてそこに平安の道があったのだと言っているのです。
ですから、ピリピ教会への手紙の最後の最後で、最も大事なこととしてこのことを命じたのです。
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私は30年以上の説教者生活の中で、「地獄を見せる説教」と「天国を見せる説教」の両方を語ってきました。
地獄を見せる説教とは、
「こうなったらダメになりますよ。聖書の言う通りにしないと大変だよ」
という脅かし満載の説教です。
これは即効性がありますが、効果に持続性はありません。
人はイヤなことは忘れようとするからです。
そして、その後はもっと大きな脅しをかけないと人は動かなくなります。
天国を見せる説教はその反対で、
「こうしたら恵みを味わえますよ。だから神の言葉に従いましょう」
と神の恵みを重点的に語り、希望の光を与えるように語る説教です。
意地悪く言えば、「エサを見せて釣り上げようとするやり方ではないか」とも言えますが、現実的にはこちらのほうが効果があります。
人は希望を見て動くのです。
ですから私は希望を語る説教の方に全面的にシフトしました。
もちろん否定的面や聖書が語る通りに行かない事は山ほどあります。
ただしそれらを語っても、地獄の底に渦巻状に引き込まれて落ちていくだけで、前にも上にも進んでいきません。
そのようなことがあることをしっかり受け止めながら、私が語ることは希望一本、恵み一本に絞り、人々に
「すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するもの」
に目を止めさせようとしています。
天国に進むにはこの道のみなのだと私は自分の実体験と聖書の言葉から確信しているからです。
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今日も目を天に向け、天国を見ながら、そこを目指して歩んで参りましょう。
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