今日のみ言葉【No.2089】(2019年 9月 5日)「キリスト教イロハ(14)『イスラエル民族(1)』」
時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。
(創世記12:1)
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「現代世界はイスラエルの動向次第だ」
と言われてもピンと来ない人が多いと思いますが、
「現代世界は中東の動向次第だ」
と、イスラエルという語を中東と変えただけで、全くその通りだとうなずく方が大多数でしょう。
中東地域で紛争が起こると、現代社会を支えるエネルギー源である石油の供給が滞ります。
ガソリンや灯油の値段が上がるのはまだ序の口。
長期化すれば電気は止まり、物流も止まるので都市部への食料供給がストップします。
世界が大混乱に陥るので、中東はなるべく平和でいてもらいたいというのが多くの国の政治家の願いです。
その中東問題の原因となり、中心となっているのがイスラエルなのです。
現代世界にも強い影響を及ぼすイスラエルとはどのような国であり民族なのかを、このイロハシリーズでは今後数回に渡って記して参ります。
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イスラエル民族の始祖はアブラハムという一人の人です。
イスラエルを理解するにはこの人から始めなければなりません。
彼の名前は最初「アブラム」でしたが、後に神から「アブラハム」と新しく名づけられました。
これはイスラエルの言語であるヘブル語で
「アブ(父) ラー(~の) ハーム(国民)」
ということで、英語でその通りに語を置けば
“Father of Nations"
となり、「諸国民の父」という意味の名前だということがわかります。
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神はこのアブラハムという人を召し出されました。
「時に主はアブラムに言われた、『あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい」
(創世記12:1)
そして神はアブラハムに一方的祝福の約束を与えられました。
「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。」
(創世記12:2)
それは、神から離れた全世界の人類に真の神を知らせ、救いを届けるためでした。
「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」
(創世記12:3)
アブラハムという人物の存在は考古学的にも立証されていて、紀元前1700年~1900年頃であったと推定されています。
その後、孫のヤコブから生まれた12人の子供たちがイスラエル12部族となり、一時エジプトに移りました。
エジプトで増え広がったイスラエル民族は、やがて迫害され、モーセに率いられてエジプトを脱出します。
これが紀元前1300年頃のことです。
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アブラハムの召しから何を学ぶことができるでしょう?
それは、神様は何でも一人から始められるということです。
あなたが神の声を聞いて使命に目覚め、神に喜ばれる崇高な事を始めようとしたとします。
最初、応援してくれる人、理解してくれる人は誰もいないのです。
しかし、アブラハムに
「わたしが示す地に行きなさい」
と命じられた御方は、彼がたった一人の段階だった時から、
「将来は諸国民の父となる」
という鮮明なイメージを持っておられたのです。
それは神の側では確実なのですが、さて人間アブラハム側ではどうでしょう。
「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい」
という神の声を聞いた時、彼は長年住み慣れた土地で仲の良い人々に囲まれ、安定した生活を送っていました。
その一切を捨てて、何の保証もない見知らぬ土地へ移住するなど、周囲の人々の目には狂気に映ったことでしょう。
しかし、このアブラハムが神の召しに忠実に従い、一つ、また一つと祝福のみに目を向け、神がいらっしゃることを信じ続けながら歩んでいった先に、現在のイスラエル民族があるのです。
一人の人が、一つずつ従っていくところに、神の無限の祝福が注がれる秘訣があることを覚えたいものです。
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まずあなたが神の祝福を受けるところから始めましょう。
たった一人のあなたですが、あなたと共におられる神があなたを通して周囲の人々に無限の祝福をまき散らして下さいます。
神に忠実に歩まれる今日となりますように…。
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