今日のみ言葉【No.3765】(2025年10月31日)「ミナのたとえ話(3)」
そこで十人の僕を呼び十ミナを渡して言った、『わたしが帰って来るまで、これで商売をしなさい』。
(ルカ19:13)
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新しい内閣が発足すると、マスコミ各社は一斉に
「誰がどのポストに就くのか」
を報じます。
首相の最初で最も重要な仕事は「人事」だからです。
誰をどの大臣に任命し、国の働きを任せるかという大切な判断は、その人がこれまでどのように働いてきたかによって決まります。
ミナのたとえ話では、各人が与えられた1ミナをどう使うかで主人は判断します。
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マタイによる福音書にタラントのたとえ話があります。
こちらは、5タラント、2タラント、1タラントと差があります。
これは、人には能力の違いがあるが、その与えられた分をいかに忠実に用いたかを神がご覧になることを示しています。
一方、ミナのたとえ話では、全員1ミナで平等に与えられています。
これは何を意味しているのでしょうか?
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この謎を解く鍵は、
「ある身分の高い人が、王位を受けて帰ってくるために遠い所へ旅立つことになった」
(ルカ19:12)
にあります。
「ある身分の高い人」は富豪ではありません。
彼は、「王位を受けて帰ってくる」人ですから、政治家です。
このところに注目すると、ミナのたとえ話の意味が一気に明確になります。
どういうことかというと、
「ある身分の高い人」
とはイエス・キリストであることは推定できますから、
「遠い所へ旅立つことになった」
とは昇天のことであり、
「帰ってくる」
とは再臨のことだとわかるのです。
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さて、政治家の仕事は金儲けではなく、「人事」、すなわち人をどう任命し、どこに配置するかという働きです。
適切な人事を行うためには、その人の能力と人格を知る必要があります。
それで主人は、10人の僕に1ミナずつ渡し、
「わたしが帰って来るまで、これで商売をしなさい」
(ルカ19:13)
と命じたのです。
つまり、ミナのたとえ話は、イエス・キリストが昇天し、再臨されるまでの間、
「私たちがいかに与えられた賜物を生かしたかが問われる」
という話なのです。
そして、今の時代に生きる私たちの忠実度に応じて、再臨後の千年王国での働きが決まるのです。
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神から与えられた賜物を発見し、それを生かしていく今日としてまいりましょう。
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