今日のみ言葉【No.2043】(2019年 6月28日)「山上の栄光の姿(1)」

2019年6月28日

(雪のヘルモン山)

六日の後、イエスは、ただペテロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。
(マルコ9:2)

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江戸時代の剣術道場では、特に秀でた3名の門弟を「三羽烏(さんばがらす)」と呼ぶことがありました。

キリストの弟子の三羽烏は、ペテロ、ヤコブ、ヨハネです。

イエス様はこの3人を選んで、高い山に登られ、そこで他の弟子たちには知らせない事実を明らかにされました。

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このことはイエス様が「えこひいき」したということではありません。

弟子の資質や能力に従って、与える情報量を変えておられたのです。

多く知ることが益になる人もいれば、逆に知ったことが負担となる人もいます。

「知らぬが仏」という諺はその辺りの消息を語ったものでしょう。

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すでにユダヤ人らはイエス様をメシアとして受け入れることを公式に拒否していました。

ベルゼブル論争のことです。

その時点でイエス様の行く道は王として迎え入れられることではなくなり、自分の命を十字架で捨てる方向に定まりました。

そこでイエス様は、ペテロ、ヤコブ、ヨハネの3人をお選びになり、彼らの信仰を強めようとなさいました。

それは、この後、今私たちが生きている教会時代が始まることをイエス様は知っておられたからです。

つまり、これからの時代に福音を伝える弟子たちを訓練し、その中でも特に「消えない火種」となるべき人物にエネルギーを向けられたのです。

どんなに迫害の強風が吹いても消えない火種としての人物。

決してあきらめず、希望を持ち続ける人物。

そのような人となるように、あなたも選ばれているのです。

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発明王と言われたエジソンにはエピソードがいくつもありますが、1910年にWalter S. Malloryが書いたエジソンの伝記“Edison: His Life and Inventions”の中に、今もなお人を勇気づける話があります。

エジソンの旧知の友人であるマロリーが彼の研究所を訪れた時、ニッケル鉄電池の開発にかかって5ヶ月たった時でした。

エジソンとそのチームは実に9千回を越える実験をしましたが、問題解決のかけらさえ見いだせていないことがマロリーにはわかりました。

そこで彼はこう言いました。

「こんなにたくさんの仕事をしたのに、何の結果も出せていないなんて、こりゃあ残念なことだねえ」

“Isn’t it a shame that with the tremendous amount of work you have done you haven’t been able to get any results?”

するとエジソンはこちらを向いて、パッと輝くような笑顔を見せながら、こう答えたのです。

「何だって?結果だって?結果ならたくさん得たよ。私はこうやったらうまくいかないという数千の事実を知ったよ」

“Edison turned on me like a flash, and with a smile replied: ‘Results! Why, man, I have gotten a lot of results! I know several thousand things that won’t work’.”

彼が気落ちせず実験を続けていられたのは、人には失敗と見えることが、

「この材料と方法ではうまくいかないことがわかった。わかったことが成功だ」

と考えていたからです。

彼の研究は成功したのでしょうか?

はい、もちろんです。

1900年に完成したこのニッケル鉄電池は、大電力を取りだすことができるため、フォークリフトや電気式の小型運搬用車両などに現在でも使用されています。

失敗は失敗です。

しかしそれを

「うまくいかない方法がわかったのだから成功だ」

と前向きに考えられるように、エジソンとイエス様に背中を押してもらう今日としたいですね。

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神の選びを感謝する一日として参りましょう。

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