今日のみ言葉【No.2860】(2022年 7月22日)「長血の女の癒やしとヤイロの娘のよみがえり(3)」
ここに、十二年間も長血をわずらっていて、医者のために自分の身代をみな使い果してしまったが、だれにもなおしてもらえなかった女がいた。
(ルカ8:43)
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物事はすべてトントン拍子に進み、順風満帆な人生を送りたいものです。
妨害や停滞のない人生はありませんが、そこにも神の栄光が現れるというのが聖書の主張です。
ただし、その過程では救いの希望が断ち切られたとしか思えません。
ヤイロはその状況に立たされました。
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イエス様はヤイロの願いに答え、彼の家に向かいました。
何という希望の瞬間でしょう。
「イエスが出て行かれる途中、群衆が押し迫ってきた」
(ルカ8:42)
とありますから、人々がごった返す大混雑の状況です。
ヤイロはきっと、
「イエス様が来てくださり、みんなも来てくれる。これで娘は助かる。良かった。これで安心だ」
と思ったことでしょう。
しかし、ここで予想外の展開を迎えます。
大群衆の中にまぎれて密かに近寄ってきた女のために、ヤイロの娘の癒やしは一時停止されるのです。
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「ここに、十二年間も長血をわずらっていて、医者のために自分の身代をみな使い果してしまったが、だれにもなおしてもらえなかった女がいた」
(ルカ8:43)
それは長血という婦人病を患っていた女性です。
モーセの律法では、このような女の人は汚れているとされていました。
「女にもし、その不浄の時のほかに、多くの日にわたって血の流出があるか、あるいはその不浄の時を越して流出があれば、その汚れの流出の日の間は、すべてその不浄の時と同じように、その女は汚れた者である」
(レビ記15:25)
これは衛生的に汚れているのではなく、儀式的汚れです。
とは言え、彼女はこの病で非常な苦しみを味わわされていました。
聖書の記述によれば、
(1)肉体的苦痛…..若い時代の12年間を患って過ごした。
(2)経済的苦痛…..医療費の支払いのために財産をなくした。
(3)精神的苦痛…..汚れているとされるため、ユダヤの行事や礼拝に参加できない。
という苦しみがあり、彼女はそこから逃れるすべがなかったのです。
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しかし、希望が現れました。
奇跡を行い、多くの病人を癒やしたイエス・キリストの来訪です。
マルコ福音書によれば、
「この女がイエスのことを聞いて、群衆の中にまぎれ込み、うしろから、み衣にさわった」
(マルコ5:27)
とあります。
そうした理由は、
「それは、せめて、み衣にでもさわれば、なおしていただけるだろうと、思っていた」
(マルコ5:28)
からです。
マタイ福音書ではさらに詳しく描写され、彼女はイエス様の着物をガバっとしっかりつかんだのではなく、
「み衣のふさにさわった」
(マタイ9:20)
と書かれています。
み衣の「ふさ」とは、衣の先にある糸を束ねた部分です。
つまり、長血の女は、
「み衣などもったいない。その先の糸というほんの僅かなところを、握るのではなく、そっとさわって触れるだけでも癒やしていただける」
という、からし種一粒ほどの信仰を持って行動したのです。
さて、長血の女の信仰と行動に、イエス様はどう反応されたのでしょう?
また、これがヤイロとその娘にどのような影響を与えたのでしょう?
以下、次回に続きます。
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ヤイロも必死。長血の女も必死。
イエス様は本心からの信仰の行動に応答してくださいます。
その方が今日も共におられ、私たちの信仰の行動に答えてくださると信じ、地道な歩みに徹して参りましょう。
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