今日のみ言葉【No.2022】(2019年 5月31日)「弟子の資格(2)」

2019年5月31日

そののち、イエスが出て行かれると、レビという名の取税人が収税所にすわっているのを見て、「わたしに従ってきなさい」と言われた。すると、彼はいっさいを捨てて立ちあがり、イエスに従ってきた。
(マルコ5:4)

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私は数年前からほとんど聖書を開かなくなりました。

誤解のないように!

電子版の聖書の方に移行し、紙媒体の聖書は滅多に開かなくなったのです。

パソコンやスマホのアプリで一瞬で検索できるので時間の節約になり、各種聖書や辞書がディスプレイに全部収まるので机の上が広々として良いことづくめです。

良いものを味わえば、昔の古いものは自然と捨てられます。

自分を捨てるときもこれと同じことが起きます。

イエス様の

「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい」
(マルコ8:34)

という命令に従うことは、あなたが考えるほど難しいことではなく、気がついたらいつの間にかそちらに移行していたというものなのです。

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では、その移行はどういうふうにして起きるのでしょうか。

聖書を読み、イエス・キリストの言葉と行いを知るようになると、だんだん自分自身との比較が始まります。

それは自分の醜い本質を悟らされる事態が起きた時です。

「こんなにも私はわがままで、自分が得することだけを追い求めていたのか」

と自分の本当の姿を見せられる時であったり、

「負けたくない。勝ちたい。あの人を謝らせたい」

という思いだけで、決して相手をゆるそうとしない自分を示されたり、それは人によって様々です。

すると、それまで知識としてだけ入っていた聖書の内容が、非常に現実味を帯びて迫ってきます。

最初は、

「いやあ、そこまでは無理だ」

と自分を正当化し、ごまかして終わります。

しかし、また同じような事態の中で自分を知らされ、キリストの言葉が心に迫り、再びそれを否定し…、というサイクルを人は幾度となく繰り返すものです。

つくづく自分に愛想が尽きながら、やはり古い自分にしがみついて生きざるを得ない日々が続きます。

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そうやっているうちに、古い自分を捨てられるようになります。

それは、「いつの間にか」としか表現できないほど自然に、スーッと起きています。

神のわざ、神の奇跡の多くはそのようになされるものなのです。

あえて特定しようとすれば、その時とはキリストの真実と愛に触れた時です。

今までの古いやり方に多少なりとも感じていた魅力は失せ、新しいキリストの愛の世界の魅力に、古いものなどいつの間にか手放しているのです。

その時から、私たちは変わらないではいられなくなります。

これが「自分を捨てる」ということであり、そうなった時に、イエス・キリストに「従う」ということが真の意味で始まるのです。

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今日の聖句のレビという取税人はマタイであると言われています。

彼こそ上記のプロセスを通った人です。

そして、弟子たちの中で条件的に最も不利であった人でもありました。

他の弟子たち、たとえばペテロやヨハネは、もし弟子をやめたとしても、元の漁師に戻ることができ、生計を立てられます。

しかし、取税人を一旦やめたら、もう二度とその仕事に戻ることはできません。

ですから、イエス様の

「わたしに従ってきなさい」

という言葉に従うことは、彼の全存在、命をかけた決断を意味していました。

彼は新しい世界に目を向け、古いものにはもはや意味を感じることはありませんでした。

「すると、彼はいっさいを捨てて立ちあがり、イエスに従ってきた」
(マルコ5:4)

まさに「いっさい」を捨て、イエス・キリストに従っていったのです。

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聖書の言葉に触れ、キリストの愛に触れる時、自分を捨てることができるようになります。

神の導きにおまかせし、今日も平安の中を歩んで参りましょう。

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