今日のみ言葉【No.1990】(2019年 4月16日)「パリサイ人のパン種(3)」

2019年4月16日

(レビ記によるパン)

ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。
(第1コリント5:8)

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私は工学部応用化学科の出身なので、

「天然酵母を入れると、ふっくらした香り高いパンが焼きあがります」

という表現より、

「元々自然界にあったイースト菌を使って発酵させると、排出される炭酸ガスによって生地の体積が一様に膨張します」

と言われる方が「なるほど」とよく理解でき、納得します。

現代の私たちは、パン種なる酵母は大変便利で良いものというイメージを持っていますが、今日の聖句にあるように聖書ではパン種はむしろ悪役です。

パン種を入れないで焼いた平べったいパンは純粋なものの象徴とされ、パン種が入って膨らんだパンは純粋でなく、不正なもののたとえとして用いられています。

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イエス様が語られた

「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とを、よくよく警戒せよ」
(マルコ8:15)

とは、このような聖書的背景を知っているとよく理解できます。

パリサイ人のパン種とは、形式主義とそこから生まれる偽善です。

「パリサイ人のパン種、すなわち彼らの偽善に気をつけなさい」
(ルカ12:1)

また、その当時の権力者はヘロデでしたから、ヘロデのパン種とは権力主義です。

つまり、この世の権力と結びついて信仰の結果を得ようとするやり方です。

このようなパン種が信仰に、そして教会内にわずかでも入ると、急速に膨れ上がります。

そうすると、悪い意味で信仰は大胆になり、異様な形で教会が大きくなります。

見かけ(体積)は大きく見えますが、実質(質量)は何も変わりませんから、見る人が見れば中身がわかります。

私たちは何かのしるしを求めたり、この世の権力や有力な人に頼んで安定を図ろうとします。

しかしそれで大きくなったように見えても、イエス様は私たちの真実の姿、実体、実力というものを見ておられます。

神との交わりを充実させ、霊的な力を少しずつでも養っていくことが神の御心にかなう道なのです。

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教会には様々な活動が入ってきます。

幼稚園経営、英語教室、カウンセリング、バザー等々。

これら全てが、

「キリストの救いという福音を伝える伝道のために行っているのだ」

と筋が通され、芯がしっかり入っていればいいのです。

それは、

「いくら収入が多くあったとしても、伝道を拒むならそれは教会では致しません」

と、いつでも切り捨てる用意ができていて、教会が上に立ち指導している立場であることです。

それが無ければ、本来のものでない方が大きくなり、やがて教会のほうが隅に追いやられ、ついには追い出されてしまいます。

ですから、教会のリーダーは常にその点に意識を鋭くしていなければなりません。

パン種で膨らませたい誘惑を抑え、地道に一人の魂を追い求め、救いの福音を伝える方にエネルギーを費やすこと。

そこに徹することが、あなたを曲がった道から遠ざけ、正しい道を選ばせる助けとなるのです。

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パン種に頼らない純粋なパン作りをする今日として参りましょう。

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