今日のみ言葉【No.1966】(2019年 3月18日)「聖書とイスラエルの歴史(2)」

2019年3月18日

エイブラハム・リンカーン(1863年撮影)

時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。
(創世記12:1)

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黒人奴隷解放宣言をなした有名なアメリカ大統領といえば誰でしょう?

もちろん、エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)とお答えになるでしょう。

日本語ではAbrahamを「エイブラハム」と表記するのが通例ですが、Abrahamは「アブラハム」とも読みます。

これは聖書に出てくるアブラハムという重要人物の名前と偶然一致したのではなく、聖書から取った名前なのです。

リンカーンはその名前にふさわしい素晴らしい仕事をしました。

さて、その当の本人はどのような人だったのでしょう?

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神から離れた人類を救済するために、神は一人の人、アブラハムを選び、この人から始めてイスラエル民族を育て上げようとなさいました。

これは神の御計画です。

今日の聖句に出てくる「アブラム」とは彼の元の名前で、後の17章で彼は神からアブラハム(「多くの国民の父」の意)という名前に改名させられます。

いよいよ神様の意図がはっきりとしてきました。

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神はその御計画を果たすために、アブラハムを召し出した時、祝福の契約をなさいました。

「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」
(創世記12:2-3)

これが聖書を貫くバックボーンであり、旧約聖書の3大契約の一つであるアブラハム契約です。

驚くべきことに、これは無条件の一方的祝福の約束です。

アブラハムが「○○のことをしたら」とか「△△をしなかったら」祝福してあげようなどという条件は全くついていません。

ただ神の祝福を与えるから、それを信じて

「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい」
(創世記12:1)

と神は命ぜられたのです。

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神が私に語られたと信じて、慣れ親しんだ環境を離れ、仲良しの人間関係をも捧げ、全財産を注ぎこんで、アブラハムは行き先も知らずして出発しました。

偉大な信仰です。

この神の選びと、その神を信じたアブラハムの決断から救いの歴史はスタートしました。

彼の子孫、そして神から離れた全人類へ、唯一の真の神がこの世におられること、そしてその方は人間を祝福し、救いをもたらしてくださることを伝える使命を帯び、アブラハムは一歩踏み出したのです。

これはおおよそ紀元前2千年頃、今から4千年ほど前の話です。

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神の祝福の約束が与えられていると信じるところから、あなたに対する神の歴史は動き出します。

祝福があると選択し、その方向に一歩足を踏み出していく今日として参りましょう。

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