今日のみ言葉【No.2268】(2020年 5月14日)「キリスト教イロハ(69)『使徒信条(1)』」

もしあなたがたが、いたずらに信じないで、わたしの宣べ伝えたとおりの言葉を固く守っておれば、この福音によって救われるのである。
(第1コリント15:2)

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「アナタハ、カミヲ、シンジマスカ?」

昔の宣教師の中には片言の日本語で会う人ごとにこう聞いた人がいたそうです。

これに対して

「はい、信じます」

と答える日本人がいたら、この宣教師はすぐ

「ではあなたはクリスチャンです。洗礼を授けましょう」

となるでしょうか?

そんなことはありません。

人が神を信じると言っても、その神がどんな神か、そしてどのようなことを信じているのかはっきりしないからです。

キリスト教会の使徒信条とはそのような背景から生まれてきました。

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教会の礼拝で使徒信条を唱和する時があります。

教会によって若干の表現の違いがありますが、ここではプロテスタントの日本基督教団の使徒信条を載せます。

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我は天地の造り主(ぬし)、全能の父なる神を信ず。
我はその独(ひと)り子(ご)、我らの主、イエス・キリストを信ず。
主は聖霊によりてやどり、処女 (をとめ)マリヤより生れ、
ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、
死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、
三日目に死人のうちよりよみがへり、天に昇(のぼ)り、
全能の父なる神の右に坐(ざ)したまへり、
かしこより来りて、生ける者と死ねる者とを審(さば)きたまはん。
我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交はり、罪の赦し、
身体(からだ)のよみがへり、永遠(とこしへ)の生命(いのち)を信ず。
アーメン。
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簡潔に言って、使徒信条とはキリスト教の教義の要点をまとめた文です。

特に2つの点で発展しました。

1つ目は洗礼式です。

洗礼を授けるには何かの基準が必要です。

紀元3世紀の教会では次の3つの質問がなされていました。

(1)あなたは、全能の父なる神を信じるか。
(2)あなたは、私たちの救い主、イエス・キリストを信じるか。
(3)あなたは、聖霊と、聖なる教会と、罪の赦しを信じるか。

この質問に全て「はい」と告白した者は洗礼を受ける資格があると認められたわけです。

このような信仰告白から使徒信条ができあがり、明確に信仰の内容が定まったのです。

2つ目は異端との戦いからですが、これは次回に譲ります。

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キリストの救いが今の私たちに伝えられるためには、多くの先人の努力があります。

その恵みをそのまま受け取って、救いの道を歩み続けて参りましょう。

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