今日のみ言葉【No.1920】(2019年 1月18日)「湖上を歩くイエス(1)」

2019年1月18日

そして、彼らの舟に乗り込まれると、風はやんだ。彼らは心の中で、非常に驚いた。
(マルコ6:51)

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教会にアメリカからのゲストを招いて講演会をすることになりました。

私がその通訳として打ち合わせを英語でしていた時、まだ幼い娘が隣りにいて、ぼんやりと私たちのことを眺めていたのを覚えています。

後に中学生になった時、娘がその時のことを回想してこう打ち明けてくれました。

「パパはもう英語だけ話して、日本語は話せなくなるんだと思った」

自分の父親がわけのわからない言葉で話しているのを見たのですから、唖然としていて当然です。

自分の世界を遥かに上回る業を見た時、人は驚く他はないのです。

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マルコによる福音書第6章45節~52節は、イエス様が水の上を歩いたことが記されています。

なぜそのようなことをなさったのか、理由が記されています。

「逆風が吹いていたために、弟子たちがこぎ悩んでいるのをごらんになって」
(マルコ6:48)

つまり、彼らにご自分の姿を見せ、大丈夫なのだと安心を与えようとされたのです。

それは後のイエス様ご自身の言葉で裏付けされます。

「しっかりするのだ。わたしである。恐れることはない」
(マルコ6:50)

しかし、夜明けの4時頃、水の上を歩く人の姿が見えたら、弟子たちがそれは幽霊だと思うのも当然です。

彼らは逆に「おじ恐れて」しまいました。

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恐怖の中にいる弟子たちの舟にイエス様が乗り込まれると、風はやみました。

「彼らは心の中で、非常に驚いた」
(マルコ6:51)

と記されている箇所を、塚本訳聖書では

「弟子たちはすっかり呆気(あっけ)にとられてしまった」

と訳しています。

私の娘と同じです。

まだ親のしていることを理解できないくらいの年齢の娘と同じように、弟子たちも目の前で起きたことを正確にはつかめていません。

天の父なる神を目に見える姿で表されたのがイエス・キリストです。

ですから、イエス様が大自然を支配されたとしても何の不思議もありません。

弟子たちは考えがそこまで及びませんが、幼な子が

「お父さんだからできたのだ」

という単純な理由だけでその事実を受け取るように、弟子たちはあっけにとられながらもイエス様の奇跡を心に受け入れたのです。

この態度が私たちに必要です。

なぜなら、すべてのことが人間の知性で理解できるわけではないからです。

「お父さんスゴイからなあ」

という単純な信頼を寄せて奇跡を受け取ることが、私たちの取るべき最も適切な態度です。

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生きていれば、わからないことはたくさんあります。

「なんでこんなことが起きたんだろう」と受け入れたくない出来事も起きます。

しかし、そこで私たちは頭を切り替えなければなりません。

愛をもって安心させようと近づいてこられたイエス様を、幽霊だと思って恐れてしまっているのではないか、と自分をチェックするのです。

後は単純に神を信頼し、起きた出来事に感謝しましょう。

あっけにとられるような神のわざがきっと待っています。

期待しつつ、今日の一日を励んで参りましょう。

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