今日のみ言葉【No.1171】(2015年11月 4日)

こうしてすべてあなたの行ったことにつき、わたしがあなたをゆるす時、あなたはそれを思い出して恥じ、その恥のゆえに重ねて口を開くことがないと、主なる神は言われる
(エゼキエル16:63)

——————

エゼキエル書16章に出てくる描写は、エルサレムという町を一人の「女」そして「妻」として擬人化したものです。

神によって見出されたイスラエルの人々、そしてその象徴としてのエルサレムです。

元々はエブス人が住み、地理的有利さから難攻不落の町として有名だったエルサレムですが、ダビデ王の時代に攻略され、それからはイスラエルの首都として繁栄しました。

本当は神の力が注がれたゆえの祝福なのですが、エルサレムの人々は自分たちの力でそうなったと考えたのです。

そして、自分たちの生存を守るため、神に頼るべきところを他の国々と同盟関係を結び、そちらの方を信頼し、外国の偶像神を拝むようになりました。

これが第16章で繰り返し使われている「姦淫」という言葉の意味です。

妻(エルサレム)が夫(神)に頼るべきところを、他の男たち(諸外国)に頼って身をまかせた…。

霊的姦淫とはこのようなことを言います。

-*-*-*-*-*-*-

第16章ではそのいきさつが述べられ、当然のごとく「妻」であるエルサレムに対する裁きが下されます。

しかしその最後の63節に、神はエルサレムに対するゆるしを語っています。

「こうしてすべてあなたの行ったことにつき、わたしがあなたをゆるす時、あなたはそれを思い出して恥じ、その恥のゆえに重ねて口を開くことがないと、主なる神は言われる」
(エゼキエル16:63)

神は甘いのではないでしょうか?

いいえ、神は契約を守る方だということです。

「わたしはあなたと契約を立て、あなたはわたしが主であることを知るようになる。」
(エゼキエル16:62)

彼らの先祖アブラハムとの間に建てた契約を忠実に守り通す御方なのです。

そのために、一旦は滅亡させ、人間の一縷の希望も絶えた状態にさせ、完全な死からの復活という神の御業を行うためにバビロン捕囚という状況に民を導いたのです。

-*-*-*-*-*-*-

神は裁かれますが、約束に従ってゆるしを与え、祝福となる運命を遂行させて下さる御方です。

今、私たちがどのような状況にあったとしても、そこから天を見上げ、神に向きを変えた瞬間から、神の祝福のレールの上に乗り換えたのです。

もう路線は変わりました。

目に見える風景は相変わらず同じような連続かもしれませんが、だんだん変わって来ます。

通る駅が違ってきます。

行き先が変わり、違った空気が流れ、今まで会わなかった種類の人々と会うようになります。

私たちは今日これからの人生で、そのような祝福路線への変更ができ、人生が変えられる切符売り場の前にいます。

イエス・キリストの十字架路線を選ぶことです。

払う代価は無料。

罪のゆるしを信じて、お金を入れずにボタンを押すだけです。

その決心を神はご覧になられ、乗るべきホームへと導いてくださいます。

-*-*-*-*-*-*-

和子さんの夫は大酒飲みでしたが、教会に行くようになって変わりました。

「洗礼を受けたい」と夫が打ち明けた後、「あなたもどうだ」と彼女に言います。

しかし和子さんには仏教的背景があり、仏教系の大学を卒業したこともあり、

「しばらく考えさせて」

と返事をして夫には待ってもらいました。

しかしどう考えても、どうしていいか分かりません。

ただ一つ分かることは、あの夫が変わった、ということです。

自分がどんなに努力をしても酒乱の夫は変わらなかったのに、教会に行きだしてからお酒がピタリと止まった。

しかも誰もやめろと言わないのにやめた。

本人もやめる気はなく、家族から

「ここ2週間ほどお酒を飲んでいないが、体の調子でも悪いのか?」

と言われて初めて本人もハッとして

「あ、そう言えば、俺、飲んでない…」

と言ったこと。

それらのことが和子さんの頭の中をめぐり、彼女は最後にこう決心しました。

「私はキリスト教のことは何にもわからないけれど、夫をこのように変えた神様は本物だと思う。夫と共に洗礼を受けよう。」

その後、和子さんはクリスチャンとなられ、祝福の器として活躍しておられます。

-*-*-*-*-*-*-

神のゆるしを信じ、契約の確かさを覚え、路線変更の一日として参りましょう。

-*-*-*-*-*-*-

※御言葉メールが届かない方へ

ご自分の「迷惑メール設定」を変更し、
maruyama@mikotoba.org
を受信許可に設定変更して下さいますようお願いいたします。