今日のみ言葉【No.3707】(2025年 8月21日)「第八の災害(2)」
パロの家来たちは王に言った、「いつまで、この人はわれわれのわなとなるのでしょう。この人々を去らせ、彼らの神なる主に仕えさせては、どうでしょう。エジプトが滅びてしまうことに、まだ気づかれないのですか」。
(出エジプト記10:7)
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現代の企業経営ではトップダウンによる決定が多く見られますが、近年は現場の社員が経営陣に対して改善提案を行う事例も増えてきました。
現場の課題や非効率な点を指摘し、それを経営方針や生産プロセスの改善へと結びつける。
このように上司に意見し、ましてその過ちを諫めることは、現代でも相当に難しいことですから、古代においては、それはまさに命がけの行為でした。
それでも、このままではエジプトが滅びると直感した家来たちは、勇気をもって改善の提案をパロに行いました。
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モーセによってもたらされた災害の連続に、パロの心はいまだにかたくなです。
しかし、その家来たちの中に、災害から学ぶ人たちが出てきました。
彼らはパロを諫め、このような提案をします。
「いつまで、この人はわれわれのわなとなるのでしょう。この人々を去らせ、彼らの神なる主に仕えさせては、どうでしょう。エジプトが滅びてしまうことに、まだ気づかれないのですか」
(出エジプト記10:7)
これは事実上、パロに「あなたの負けです」と認めさせるようなものですから、王を怒らせて、自分たちの命を落としかねない直言です。
しかし、もうためらう時間は残されていません。
彼らは、モーセを変えようとするのではなく、自分たちの生き方を変える道を選んだのです。
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家来たちの心は、パロのようにかたくなではありませんでした。
なぜでしょう?
それは、彼らが権威の座に執着していなかったからです。
権力を自分の欲のために利用しようとする人は、その座に執着し、手放そうとはしません。
何のために自分は権威を与えられ、それを何のために使うことが期待されているのか。
この基本に立ち返った人たちが、柔軟な判断をし、民を正しく導いていくことができるのです。
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あなたに与えられている神からの賜物を何に使うか。
そのことを思いめぐらす今日として参りましょう。
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