今日のみ言葉【No.1151】(2015年10月 9日)
主よ、顧みてください
(哀歌1:20)
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タイヤメーカーのブリヂストンは、社名を決める際に、創業者の石橋正二郎氏の姓を英語に直訳してみました。
「石」「橋」→stone bridge ストーンブリッジ。
う〜ん、これは語呂がよくありません。
そこでこれをひっくり返してつなげてみると、Bridgestone ブリッジストーン。
ここから「ブリヂストン」という社名ができました。
似たような決め方に大手書店の「ジュンク堂」があります。
創業者である工藤恭孝氏の父親・工藤淳氏のお名前から、
工藤淳→クドウジュン→ジュンクドウ→ジュンク堂
となったといいます。
同じ書店でも「三省堂」は中国の古典『論語』の「学而篇」の一節「吾日三省吾身」(われ日にわが身を三省す)という言葉から採られました。
三省堂の公式ホームページを見ると、
「不忠、不信、不習について、日に幾度となくわが身を省みる」
という意味だと書かれてあります。
古代イスラエルもこのような生き方をすれば滅亡を免れたことでしょう。
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哀歌はバビロン捕囚直後の悲惨な状況を書き記した詩です。
どんなに頑張っても歴史の流れを押し返すことはできず、神の裁きを受けたイスラエルは、この哀歌の中で嘆くばかりです。
しかしその中で、神に望みを抱くフレーズがあちらこちらに見えます。
「主よ、顧みてください」
(哀歌1:20)
がその一つです。
三省どころか一省もしなかったイスラエルです。
今さらそんなことを言う資格があるはずはありません。
しかし今は、
「主よ、顧みてください」
と言うしか無いほどの逆境の中に置かれています。
ただ神のあわれみのみにすがる他ない。
自力を頼みとせず、神の力を頼みとするようにと、神様はイスラエルを導き、私たちを導いて下さるのです。
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アメリカ発祥のアルコール依存症者の会で、アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)、略して「AA」という集いがあります。
普段、酒を飲まずにはいられないという二人が、飲酒の問題についての経験を分かち合っていたその時間だけは酒を飲まずにいられた、という発見から始まったミーティングです。
飲酒をやめたいという思いがあれば誰でもメンバーになれ、自分の個人情報を明かす必要はありません。
この団体では、アルコールを飲まないでも生きていけるようになるための「12のステップ」という有名なプログラムがあります。
その最初の1行はこうです。
「私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた」
全てはここから始まります。
そして第2ステップは、
「自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった」
です。
お断りしておきますが、AAはキリスト教の団体ではありません。
どのような宗教、宗派、政党、組織、団体にも縛られないことを原則にしておられます。
しかし、アルコールによって人生破綻寸前となっていた人々が、一番有効だと実証したのは、自分は無力であることを認め、自分以上の存在による助けを信じることだったのです。
追い詰められ、行き詰まりに瀕した時は、神の第1ステップの階段をちょうど目の前にしている時です。
自分の無力さを認め、
「主よ、顧みてください」
(哀歌1:20)
と素直に心の中で祈りましょう。
それが神の階段を登る最初の重要な一歩となるのです。
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神に向かって心の声を上げる一日として参りましょう。
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