今日のみ言葉【No.1372】(2016年 9月22日) 030 「耳が聞こえず、口のきけない人」(3)
その人に「エパタ」と言われた。これは「開けよ」という意味である。すると彼の耳が開け、その舌のもつれもすぐ解けて、はっきりと話すようになった。
(マルコ7:34-35)
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うつ病というと、不安になり、気分が落ち込み、自分を責めて死にたくなる等の症状が思い浮かびます。
一刻も早く抑うつ気分を取り除いて、五月晴れのような気分にしてほしい、楽にしてほしいと思って人は病院に行きます。
ところが、医学的にはこれらは二次的症状なのだそうです。
中核的症状は、睡眠障害や食欲減退、知的活動の低下です。
これらが派生して、その人なりの二次的症状が現れるのです。
ですから、お医者さんに行ったら、手厚い感情のケアをしてもらって気分晴々…、とはあまりならないものです。
患者さん側としては、痒いところに医者が手を差し伸べてくれないような心境です。
しかしプロである医師は、よく眠れるようになる薬や胃腸の薬、そして脳内物質の分泌を改善する薬を処方し、病気の本質的部分に対して処置をするのです。
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耳が聞こえず、口のきけないこの人に対してイエス様がなさった対処も、彼の問題の本質的部分に光を当てるものでした。
イエス様が「開けよ」と言ったときに、彼の耳は開け、舌のもつれは解けました。
この「もつれ」という言葉は、束縛を意味します。
この人が悪霊の束縛の中にいたのか、心の中の何かの引っかかりがずっと尾を引いていてこうなったのかはわかりませんが、何かが原因で不自由な人生を送らされていたことは明確です。
イエス様はその二次的症状も、中核的症状もご存知の上で、更にその先の本質的部分に手当をなさり、彼を束縛から解放しました。
それは神との個人的関係の確立です。
彼が一人にさせられたのもこのためでした。
そして「エパタ(開けよ!)」という宣言で、彼と神との関係は開通したのです。
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神との交わりを開通する今日として参りましょう。
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