今日のみ言葉【No.1052】(2015年 6月 1日)

行って、見張びとをおき、その見るところを告げさせよ。
(イザヤ21:2)

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ニューヨークの国連本部の壁に刻まれていることで有名なイザヤ書の言葉があります。

「こうして彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、そのやりを打ちかえて、かまとし、国は国にむかって、つるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない。」
(イザヤ2:4)

ところが、これと全く反対の聖書個所があります。

「あなたがたのすきを、つるぎに、あなたがたのかまを、やりに打ちかえよ。弱い者に『わたしは勇士である』と言わせよ。」
(ヨエル3:10)

イザヤは平和を語り、ヨエルは戦いを語っています。

ただし、聖書は無抵抗主義でも戦争肯定でもありません。

また、これは二人の預言者の個性の違いから出ていることではありません。

当時のイスラエルの状態と社会情勢から、その時の民に対して最も適したメッセージを預言者は語ったのです。

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今日の聖句の「見張びと」とは預言者のことです。

預言者は神の言葉を預かり、その当時の人々に語りました。

当然、

「このまま行ったら危ないよ」

と滅びの預言も語り、と同時に、

「神に従って悔い改めたら、こういう希望の将来が待っているよ」

という明るい未来を語るメッセージも残しました。

しかし人は、明るいメッセージだけ語ってもらいたい、というのが本音です。

もし、仕事も家庭もうまく行っている人に対して、滅びの預言を語る人がいたら、

「何を不吉なことを言っているのか…」

と、きっと嫌悪感を買うことでしょう。

イザヤの時代もそうでした。

「正しい事をわれわれに預言するな、耳に聞きよいことを語れ」
(イザヤ30:10)

エレミヤの時代、偽預言者たちはこう語り、民の拍手喝采を得ました。

「主は何事もなされない、災はわれわれに来ない、またつるぎや、ききんを見ることはない」
(エレミヤ5:12)

繁栄と安定を享受している時代に、イスラエルの誤りを敏感にキャッチした「見張びと」は、

「あなた方の生き方を変えなければ、行き着く先は滅びだ」

と、神のメッセージを正確に伝えたのです。

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私たちは何が正しい神からのメッセージかを判断しなければなりません。

その鍵は「謙遜」です。

十字架で罪ゆるされた者としての原点に立ち返り、痛い一言も、舞い上がるようなほめ言葉にも、謙遜に対処させていただきましょう。

そして、聖霊に導かれていることを信じ、吟味に吟味を重ねるのです。

その中で、私たちの霊性は研ぎ澄まされ、神の言葉に敏感な者へと成長させられていきます。

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謙遜を心がける一日として今日も確かな歩みをさせていただきましょう。

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