今日のみ言葉【No.3759】(2025年10月24日)「ミナのたとえ話(1)」

人々がこれらの言葉を聞いているときに、イエスはなお一つの譬をお話しになった。それはエルサレムに近づいてこられたし、また人々が神の国はたちまち現れると思っていたためである。
(ルカ19:11)

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ルカによる福音書の第19章11節〜27節は、ミナのたとえ話です。

この話は、

「人々がこれらの言葉を聞いているときに」
(ルカ19:11)

とありますから、ザアカイの救いの出来事の直後に語られたことは明白です。

イエス様がザアカイの家に招かれ、

「きょう、救がこの家にきた」
(ルカ19:9)

と言われた後、その場で続けて

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人々は、神の国はすぐ来ると思い込んでいました。

「人々が神の国はたちまち現れると思っていたためである」
(ルカ19:11)

神の国というと、私たちはぼんやりと天国を想像するかもしれませんが、ユダヤ人にとっては違います。

旧約時代の考えでは、神の国とは「メシアが支配する地上の王国」です。

それは、イスラエルが世界の中心となって、全世界を治めるというものです。

そこにイエス様が

「きょう、救がこの家にきた」
(ルカ19:9)

と語られたため、人々の間で「いよいよ神の国が現れる」との誤った期待がさらに高まったのです。

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「それはエルサレムに近づいてこられたし」
(ルカ19:11)

とありますが、エルサレムに来る目的は、イエス様の場合、十字架につくためです。

しかし、弟子たちの頭の中は違った考えで満たされていました。

「イエス様は王となり、自分たちはその側近として仕えることになる」

という、本来あるべき考えとはまったく違った考えでいました。

弟子たちでさえそうなのですから、

「きょう、救がこの家にきた」
(ルカ19:9)

と聞いた群衆は、なおさらイエス様が

「すぐにでも王として立たれる」

と誤解したのです。

ところが、神の国は人々が思うほどすぐには来ません。

神の御計画に従って、周囲の期待や感情に流されることなく、粛々と進められるものだからです。

その人々の誤解を解くための話が、ミナのたとえ話なのです。

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自分の願い通りにならなくても、神の御計画は進んでいることを信じる生き方をしてまいりましょう。

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