今日のみ言葉【No.3697】(2025年 8月 1日)「大金持ちの役人の話(1)」

また、ある役人がイエスに尋ねた、
(ルカ18:18)

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大谷翔平選手の元同僚が、以前から彼に「サイン入りバットが欲しい」と頼んでいたそうです。

すると大谷選手は、わざわざ対戦チームのベンチまで行き、その選手に向かってこう言いました。

「バットは無し。プラスチックバットを送るよ」

これだけを聞くと、なんと冷たい言葉だと思われるかもしれません。

しかし実はこれは、大谷選手がデッドボールを受けた後、報復合戦になりそうな不穏な空気の中で、場の緊張を和らげるために言ったジョークだったのです(2025年7月28日 NHK「クローズアップ現代」より)。

どんな出来事にも、「その状況に至るまでの流れ(背景)」というものがあります。

ルカによる福音書18章18節から30節に登場する「金持ちの役人」の話も、単独で切り取って理解してはならない箇所の一つです。

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前回は幼な子の話でした。

その幼な子の話も、いきなりポンとそこに出てきた話ではなく、その前の話と深いつながりがあります。

前の話とは、18章9節からのパリサイ人と取税人の話です。

どちらが神の前で義とされるのか、というのがその内容でした。

そして、その話の締めくくりとして

「おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」
(ルカ18:14)

とイエス様は言われ、祝福される者の具体例として、「幼な子」が登場します。

このように、聖書には話の流れというものがあり、それを知らずに読んでいては、誤解したり、表面的な理解にとどまってしまうでしょう。

そのような目で見ていくと、18節からの大金持ちの役人の話は、9節からの続きであるということがわかります。

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この一連の文脈で扱われているテーマは、「いったい誰が救われるのか?」という問いです。

パリサイ人と取税人ではどうだったでしょう?

パリサイ人ですか、それとも取税人ですか?

答えは取税人の方です。

では、幼な子と金持ちの役人ではどうなるでしょう?

当然、幼な子が救われます。

そうなると、金持ちの役人は、救われない人の代表例として示されていることになります。

この話の流れは、19章のザアカイの話までつながっていきます。

じっくり見ていきましょう。

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聖書の奥深さを味わう日々を送って参りましょう。

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