今日のみ言葉【No.818】(2014年 5月 7日)
あなたは変って、わたしに無情な者となり、み手の力をもってわたしを攻め悩まされる。
(ヨブ記30:21)
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7年160億円の巨額の契約で米大リーグヤンキースに移籍した田中将大投手が活躍しています。
この恵まれた状況を切り開いたのは、1995年の野茂英雄投手の挑戦でした。
彼が海を渡った時、移籍金はゼロ。
むしろ
「通用するはずがない」
と激しい罵声が浴びせかけられ、日本球界から見捨てられた選手としてロサンゼルスドジャースに入団したのです。
ところがその年、野茂投手は独特の「トルネード(竜巻)投法」でメジャーの強打者をバッタバッタと三振に斬り、新人王に輝きました。
シーズンが終わり、日本に帰国すると、大歓迎の輪。
しかもあれほど彼を罵った人たちが、野茂選手を「功労者」と呼んだのには、
「手のひらを返すとはこのことかと思った」
とインタビューで答えています。
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ヨブ記第30章で、ヨブはこの「手のひらを返す」仕打ちに痛手を負いました。
まず、彼が豊かであった頃に面倒を見てあげた人たちが、その恩返しとして助けに来た…、のではありませんでした。
かえって、病のゆえに醜い姿になってしまったヨブを嘲笑し、物笑いの種にしたのです。
そして何よりも彼の心にダメージを加えたのは、
「神は変わってしまった」
という思いでした。
「あなたは変って、わたしに無情な者となり、み手の力をもってわたしを攻め悩まされる。」
(ヨブ記30:21)
神は変わるはずはないのに、苦難が続くと、
「わたしがあなたにむかって呼ばわっても、あなたは答えられない。」
(ヨブ記30:20)
と感じるのは人間の常です。
どんなに神学的に、不変の神、愛の神を力説されても、心の中に届きません。
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心の中に届くのは、同じ苦しみを通った人が語る時です。
「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
(マルコ15:34)
と叫び、本当に神に捨てられたイエス・キリストが
「父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛したのである。わたしの愛のうちにいなさい。」
(ヨハネ15:9)
と、神は愛であることを語っています。
だからこそ、全く目の前に愛の存在など見えなくとも、愛はあるのだと決心し、信じていくことができるのです。
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ルイ・アームストロングの独特のしわがれ声で歌われた
「この素晴らしき世界 “What a wonderful world"」
●Youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=E2VCwBzGdPM
日本のコマーシャルでも採用され、多くの人が耳にしている名曲です。
犯罪がうごめく黒人スラムの底辺に生まれた彼は、お決まりの少年院送りとなり、そこで運命のトランペットに出会い、ジャズミュージシャンとして大都市シカゴに出てきます。
当時アメリカでは人種差別が当たり前の時代、多くの理不尽な思いを重ねたに違いありません。
しかし、その彼が
「この世界はなんて素晴らしいんだ!」
と歌うからこそ、心にしみ入り、感動を呼び、理屈抜きで共感できるのではないでしょうか。
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あなたの苦難は誰かに神の愛を伝えるために必ず用いられます。
そのためにも、今日、キリストの愛を心にいただく日としてまいりましょう。
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