今日のみ言葉【No.3622】(2025年 4月25日)「癒やされた重い皮膚病の人たち(2)」

そして、ある村にはいられると、十人の重い皮膚病人に出会われたが、彼らは遠くの方で立ちとどまり、
(ルカ17:12)

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かつて、結核病棟は人里離れた場所に建てられていました。

結核は空気感染する病気であり、有効な治療法がなかった時代は、患者を一般の人々から隔離することが、感染拡大を防ぐための最も重要な対策の一つと考えられていたからです。

聖書にある重い皮膚病も、当時は感染症と考えられていたため、患者はユダヤ人社会から切り離されて生活しなければなりませんでした。

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重い皮膚病を患った人たちは、社会から隔てられた場所で暮らしていました。

この病気は、当時、伝染性があると信じられていたからです。

律法の規定ではこうなっています。

「その患部が身にある日の間は汚れた者としなければならない。その人は汚れた者であるから、離れて住まなければならない。すなわち、そのすまいは宿営の外でなければならない」
(レビ記13:46)

さらに、彼らは自ら周囲の人に警告を発して生活することが義務付けられていました。

「重い皮膚病の患者は、その衣服を裂き、その頭を現し、その口ひげをおおって『汚れた者、汚れた者』と呼ばわらなければならない」
(レビ記13:45)

ボロボロの服を着て、髪の毛は伸び放題、ひげも剃らず、そして誰かが近づいてくると、

「わたしは汚れた者です」

と自分から叫び、接触を避けなければならなかったのです。

ルカ17章で登場する十人の重い皮膚病人たちが、イエス様と出会ったにもかかわらず近づかず、

「彼らは遠くの方で立ちとどまり」
(ルカ17:12)

としていたのは、このような背景があったからです。

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しかし、彼らは癒やされたかったのです。

そして、癒やす力がイエス様にはあると信じていました。

このできることが限られた状況の中で、精一杯、彼らができることは、叫ぶことでした。

「声を張りあげて、『イエスさま、わたしたちをあわれんでください』と言った」
(ルカ17:13)

彼らの切実な願いに対して、イエス様はどうなさったのでしょう。

すぐにご自分の方から重い皮膚病の人たちのもとへ駆け寄り、その手を一人々々の上に置いて、心を込めて祈り、癒しの奇跡をなさったのでしょうか。

いいえ、イエス様は彼らをご覧にはなりましたが、駆け寄りもせず、手も触れず、心を込めた祈りもなさいませんでした。

ただ一言、こう言われただけです。

「祭司たちのところに行って、からだを見せなさい」
(ルカ17:14)

十人の重い皮膚病人たちは、これを聞いてどうしたでしょう?

「馬鹿にするな。言うだけなら誰でも言える。全然治っていないじゃないか!」

と憤慨したでしょうか。

以下、次回に続きます。

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与えられた恵みの中で、できるだけのことをする。

それを今日も続ける一日として参りましょう。

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