今日のみ言葉【No.3574】(2025年 2月27日)「ミデヤンへの逃亡(3)」

ロッソ・フィオレンティーノ作『エテロの娘たちを守るモーセ』(1523年~1527年。ウフィツィ美術館所蔵)

彼は娘たちに言った、「そのかたはどこにおられるか。なぜ、そのかたをおいてきたのか。呼んできて、食事をさしあげなさい」。
(出エジプト記2:20)

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自分が苦しい時は、人に助けを求めることが必要です。

かつて、船舶が遭難した際には、無線の救難信号として 「SOS」(エス・オー・エス)が広く用いられていました。

もし苦しいままでSOSを発信しなければ、やがてSOSを出す力がなくなり、自分という船は沈んでしまうでしょう。

ところが、モーセは、自分が苦しい時に人を助けたのです。

この行動が、彼の人生の道を開くことになりました。

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通常、人を助けられるのは自分に余裕がある時です。

単に腹痛や頭痛があるだけで、人は自分のことで精一杯になり、他者を助ける余裕などなくなってしまいます。

しかし、モーセは自分が窮地に陥った時に人助けをしたのです。

「羊飼たちがきて彼女らを追い払ったので、モーセは立ち上がって彼女たちを助け、その羊の群れに水を飲ませた」
(出エジプト記2:17)

その後、どうなったでしょう?

娘たちは家に帰り、父リウエルにその日の出来事を報告しました。

彼は「ミデヤンの祭司」とありますから、宗教行事を司る人です。

つまり、その地域のかしらであり、指導者だったのです。

父親は娘たちにこう言います。

「そのかたはどこにおられるか。なぜ、そのかたをおいてきたのか。呼んできて、食事をさしあげなさい」
(出エジプト記2:20)

これはベドウィン特有の「おもてなし文化」の現れと言えます。

また、7人の未婚の娘たちを持つ父親という立場からすれば、こんな素晴らしい男性なら娘婿として迎えたいという面もあったはずです。

この出会いはうまく行きました。

「モーセがこの人と共におることを好んだ」
(出エジプト記2:21)

ので、彼はそこにとどまり、やがてリウエルの娘チッポラを妻として迎えます。

虐げられている者たちを助けたことが、モーセの結婚の糸口となりました。

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自分が行き詰まった時は、誰かを助けると良いのです。

そうすると、神は次の段階へとあなたを導いて下さいます。

あなたの人生にも、そうする決断の日が訪れますように…。

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