今日のみ言葉【No.1478】(2017年 2月18日) 067 「サマリヤの女」(3)
「もしあなたが神の賜物のことを知り、また、『水を飲ませてくれ』と言った者が、だれであるか知っていたならば、あなたの方から願い出て、その人から生ける水をもらったことであろう」
(ヨハネ4:10)
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小さい子供がむずがっています。
「おなか空いた!なんか食べる!」
お母さんはお菓子をあげたりバナナを持ってきたりしますが、子どもはますます機嫌が悪くなって
「いらない!」
と言います。
ここでお母さんは分かります。
「ああ、眠いんだ」
早速、抱っこしたり撫でてあげたりしているうちに、子どもはスーッと寝てしまいました。
その子が本当に必要としていたものは、おいしいお菓子ではなく、お母さんの愛情と睡眠でした。
サマリヤの女が欲していたものは水でした。
イエス様は彼女の本当の必要を満たそうとして声をかけられました。
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サマリヤの女にとって必要なのは生活するための水であって、神を必要としているという意識は持っていませんでした。
また、水くみは重労働で、しかも彼女の場合、暑い盛りの真っ昼間に、人目を避けて井戸に来ざるを得ない状況にいたので、ここから解放されたいという思いもあったでしょう。
イエス様はこの女のニードに触れる言葉を発せられます。
「もしあなたが神の賜物のことを知り、また、『水を飲ませてくれ』と言った者が、だれであるか知っていたならば、あなたの方から願い出て、その人から生ける水をもらったことであろう」
(ヨハネ4:10)
サマリヤの女は、正直、何を言っているかわからなかったでしょう。
ただ、「生ける水」という言葉だけが耳に残ったと思われます。彼女の必要は水を得ることだったからです。
サマリヤの女は、その「生ける水」とやらに興味を示します。
「主よ、あなたは、くむ物をお持ちにならず、その上、井戸は深いのです。その生ける水を、どこから手に入れるのですか。」
(ヨハネ4:11)
この井戸以外の別の場所でその「生ける水」を汲めるのなら、もう他の女たちの目を気にすることはありません。安心して水汲みができます。
しかし、当時のユダヤ人とサマリヤ人は交際がありませんでしたし、また、ユダヤ人の男性から女性に声をかけるということもありませんでしたから、こんな妙な状況に対して警戒することも怠りません。
「あなたは、この井戸を下さったわたしたちの父ヤコブよりも、偉いかたなのですか。ヤコブ自身も飲み、その子らも、その家畜も、この井戸から飲んだのですが」
(ヨハネ4:12)
つまり、
「お前は一体何者だ。そんなに偉いのか?」
と聞いているわけです。
かなりつっけんどんな言い方ではないでしょうか。
それにもかかわらず、彼女の罪や苦しみを痛いほどわかっておられるイエス様は、彼女の真の必要である「生ける水」を与えようとされたのです。
そして、この井戸でもなく、別の場所にある未知の井戸でもなく、あなたがどこへも行かなくても得られる水、という彼女の必要を最高に満たすような話をなさいました。
「わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」
(ヨハネ4:14)
イエス様はこのようにして、彼女を「今の必要」から「真の必要」へと徐々に導いていかれたのです。
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教会の英会話教室に来る生徒さんに、クラスに通うようになった動機を聞いてみました。
「仕事で必要」「海外旅行に行くので」というもっともな理由の他に、「外人の先生がかっこいいから」「暇なので」というのもあり、中高年の方では「ボケ防止」「授業の後のお茶飲みが楽しいから」等の英語と関係ない理由もありました。
皆どれも「今の必要」を満たそうとされ、英語のクラスに来ることを選ばれたのです。
その中で、授業の後のチャペルタイムで聖書の話を聞き、平日の英会話教室だけでなく、日曜日の礼拝に参加する方々もおられます。
心に感じるものがあったからです。
英語さえ話せるようになれば満足、と思っていたところから、自分の本当のニードは別にある、と気づかれたのです。
そのようにして英語クラスをきっかけとして教会に足を運び、洗礼を受けてクリスチャンになられた方が何名もおられます。
イエス・キリストは、あなたの今いるところから、真の必要へと導いてくださるお方なのです。
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今の自分のいる位置から神は導いて下さいます。
ありのままの自分の姿から神に叫び求める今日として参りましょう。
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