今日のみ言葉【No.1044】(2015年 5月22日)

見よ、主の日が来る。
(イザヤ13:9)

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「そんなに球が速そうには見えないのに、何でこんなにバッタバッタと空振り三振を奪えるのだろう?」

これがバックネット裏から見ていた私の正直な感想でした。

1995年6月2日、野茂英雄投手がメジャー初勝利をあげた日、私はそのドジャースタジアムで初めての大リーグ観戦をしていました。

その時、この人が日本球界を変えるレジェンドになるとは思ってもいませんでした。

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今見えている世界が全てではないことをイザヤ書第13章が語っています。

この章からはイスラエル以外の国の預言が記されていますが、第13章ではバビロンの滅亡が預言されています。

世界七不思議のひとつに数えられる「空中庭園」を作るほど勢力を誇ったバビロンです。
(イギリスBBC制作)
https://www.youtube.com/watch?v=RKjLPdFxY7Y

イスラエルはバビロンに補囚され、この強大な支配の下、この先、未来はないように思えました。

しかし、イザヤを通して語られた言葉は、バビロンも滅びるということだったのです。

「国々の誉であり、カルデヤびとの誇である麗しいバビロンは、神に滅ぼされたソドム、ゴモラのようになる。」
(イザヤ13:19)

今見えていることが全てではありません。

神の語られる言葉が現実となるのです。

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イチロー、松井、ダルビッシュ、田中のマー君…。

今でこそ日本の野球選手がアメリカのメジャーリーグで活躍することが当たり前になっていますが、この道を切り開いたのが野茂英雄投手です。

ちょうど20年前の1995年、野茂選手は日本での1億円を越す年棒を捨て、しかも任意引退という、いわば日本球界と喧嘩別れした形で大リーグを目指さなければなりませんでした。

アメリカ行きにはそれくらい厚い壁が立ちふさがっていたのです。

当然、大バッシングを受けました。

「通用するはずがない」

「何もできずに帰ってくるさ」

給料はそれまでの10分の1の980万円。確実に試合に出られる保証もありません。

しかし彼はその年、トルネード投法で13勝をあげ、ドジャースの地区優勝に貢献し、最多奪三振、新人王に輝く大活躍をしました。

これをきっかけにアメリカ球界が日本人プレイヤーに注目をし始め、今の隆盛があるのです。

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野茂選手に関する私の失敗談を記しておきましょう。

彼が所属したドジャースには、日米野球の架け橋として活躍されたアイク生原氏がおられました。

残念ながら、1992年、55歳の若さで亡くなられましたが、奥様がクリスチャンで、私がロサンゼルスにいた折り、お食事によく招かれ、励ましてくださいました。

その生原夫人がドジャースタジアムに行くというので、一緒に連れて行ってもらった時のことです。

「これから野茂君を励ましに行きますが、丸山先生も一緒に行きませんか?」

とお誘いを受けました。

生原さんは野茂選手のために祈り、その活躍を信じておられたのです。

一方、日本でのバッシング報道を通してしか彼を知らない私でしたから、そのご親切をお断りしてしまいました。

アメリカなので、人の決断は引き止めません。

「そうですか。じゃあ…」

と、生原さんは「Staff Only」(関係者以外立ち入り禁止)と書かれているゲートのそばに立っている強そうな警備員に

「グッモーニン!」

と言うと、警備員も

「オー、ミセス・イクハラ」

と言って、何事もなくスーッと通すではありませんか!

顔パスです。

そのままベンチに入って、練習中の野茂くんに声をかけて励ましてきた、のだそうです。

彼の活躍を信じきれなかった私は、日本に帰国してから、絶好のチャンスを逸したことをどんなに悔やんだことかしれません。

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信じた如く、成ります。

神の言葉の保証があればなおさらです。

今日も聖書の言葉の上に立ち、目にする現実の向こう側にある神の言葉が描く現実に目を向け、一歩々々、歩んで参りましょう。

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