今日のみ言葉【No.3505】(2024年11月19日)「100匹の羊の話(4)」
よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、悔改めを必要としない九十九人の正しい人のためにもまさる大きいよろこびが、天にあるであろう。
(ルカ15:7)
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つい先頃行われた兵庫県知事選では、マスコミの事前の予想を覆し、失職した前知事が返り咲き当選を果たしました。
大手メディアの報道が事実を正確に表していないことがあるのは、アメリカの大統領選でも見られ、「歴史上稀に見る大接戦」のはずが、「トランプ圧勝」となりました。
見るべき点を外した結果と言えるでしょう。
ルカ15章の3つのたとえ話の場合も、同じ過ちを繰り返さないために、「やさしいイエス様」の面より、「厳しいイエス様」の方をとらえて読むべきです。
なぜなら、
「この人は罪人たちを迎えて一緒に食事をしている」
(ルカ15:2)
とつぶやき、「イエスはキリストではない」と批判しているパリサイ人や律法学者たちに向かって、イエス様が反論しておられる所だからです。
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もしイエス様が、「取税人や罪人たち」に向かって話をしているなら、
「よく聞きなさい。それと同じように、罪人がひとりでも悔い改めるなら、悔改めを必要としない九十九人の正しい人のためにもまさる大きいよろこびが、天にあるであろう」
(ルカ15:7)
という言葉から、
「あなたたちのことを、神は本当に大切に思っているのだよ」
というメッセージをくみ取ることができるでしょう。
しかし、その人たちではなく、パリサイ人や律法学者たちに向かって語られているので、
「私が取税人や罪人たちと一緒に食事をしているのは、この人たちが悔い改めて私のもとに来たからだ。一人の魂が神の元に帰ってくるなら、天では大きな喜びがある」
「あなたたちも自分は失われた羊であることを知らなければならない。あなたたちも悔い改めなければ、本当に滅んでしまうのだ」
というメッセージになっています。
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特に、「悔改めを必要としない九十九人の正しい人」というところがポイントです。
人間は皆罪人ですから、「悔改めを必要としない九十九人の正しい人」などいるはずがないのです。
この言葉は、自らを義と信じ、他者を軽蔑するパリサイ人や律法学者たちに対する、イエス様の痛烈な皮肉と言えるでしょう。
また、これは、誇張法を用いて、一人の罪人の悔い改めがどれほど大きな価値を持つのかを強調しているのです。
もし、99人の正しい人たちが仮にいるとしたら、神様はお喜びになるでしょうが、その喜びにまさるほどの喜びが、一人の罪人が悔い改めて戻ってくることにある、というわけです。
そして、ここはパリサイ人や律法学者という、
「自分たちは悔い改める必要などない正しい人間だ」
と思い込んでいる人たちに向かって語られているので、この99人とは彼らのことであり、彼らのことより一人の罪人の悔い改めを喜ぶのは当然だとイエス様は語っておられるのです。
したがって、野原に残された99匹とは、救いなど必要としないと考えているパリサイ人や律法学者のこととなります。
しかも、この「野原」は緑の草原ではなく、原語では「荒野」です。
本当に悔い改めなければ、救いはないというイエス様の警告が暗示されています。
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「あっ、私は今神から離れている」
と感じる霊的センサーを働かせ、その時は即座に神の懐(ふところ)に飛び込んで参りましょう。
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