今日のみ言葉(2011年5月29日)【No.70】
「よくよくあなたがたに言っておく。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。」
（ヨハネ12:24）
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一粒の麦が死ぬとはどういうことでしょうか？腐ってしまうことではありません。それでは「死んで実を結ぶ」というここでの意味とはつながりません。
実を結ぶために死ぬとは、麦の殻が破れることです。殻があるから麦の粒は命を保てるのです。殻が破れてしまえば、その一粒の影も形もなくなってしまいます。しかし、殻が破れた麦から根が生え芽が出て、次の新しい何百という麦の粒が穂となって生まれ出すのです。
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あなたの自由と命を守る外側の「殻」とは何でしょうか？殻があるおかげで今まで居心地の良い生活を続けることが出来ました。しかし、殻があるのでそれ以上の可能性が発揮できないのも事実です。神様があなたの内に埋め込まれた無限の可能性は、あなたを守っていた殻が壊され、自分自身に死ぬという体験を通し、豊かな実となっていくのです。
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では具体的に殻を破るとはどういう事でしょうか？開き直ったり、今まで無理だと思っていたことに出来ると信じて挑戦することも自分の殻を破ることになるでしょう。
しかし、今日の聖句ではイエス・キリストが自分の意志を神の意志に服従させたことを言っています。キリストが自分の思いを通して十字架につかなければ、自分ひとりの命は守れますが、それでは人類全体の救いという豊かな実を結ぶことは出来ません。
自分が十字架につき、命を捨てることによって人間に救いの道が開かれるなら、その神の御心に従います、という「服従」が殻を破る鍵なのです。
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従う訓練は、自分サイズから始めることです。桁外れの大きい服従を自分に課すことはしないで下さい。小さいことに従うことが出来なければ、大きいことには従えません。
自分サイズとは、たとえばあなたに今許せない人がいるとしたら、その人を許すことではなく、仕返しをしないことです。
その人を赦し、その人からされた仕打ちを完全に忘れ、その人のために祈らせてもらう…、という100点満点の答案を出すことではなく、せめて仕返しをすることだけはしないという自分の答案を書くことです。
そうやって、神との関係を密にしていく人のみが、やがて殻を破り、自我に死ぬことが出来るようになるのです。
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<< 祈り >>
「神様、あなたに従うことは、今は損するようにしか思えません。しかし、あなたの御心の方向に自分なりに踏み出せる一歩で進んでいきます。豊かな実を結べるように助けて下さい。導きを信じます。」
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豊かな実を結ぶために、神に根を張って生きて参りましょう。