今日のみ言葉【No.714】(2013年12月 5日)

ナダブとアビウはその父に先だって死に、
(歴代志上24:2)

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田中信生牧師のお父様の田中美男牧師は、早天祈祷会で私たち若いスタッフを指導して下さいました。

そこでよく言われたのは、

「ベター(Better)をもってベスト(Best)を壊すな」

です。

普通に見て「良い」と思われることでも、安易にやってはいけない。

「良い」ことをやり過ぎると、「最も良い」ことができないで終わってしまう、という戒めです。

自分の目ではどうしても自分寄りの風景が見えるものです。

客観的な物差しに自分を従わせる訓練が必要なのはそのゆえです。

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大祭司アロンの子、ナダブとアビウは死んでしまいました。

レビ記10章にその詳細が語られています。

「さてアロンの子ナダブとアビフとは、おのおのその香炉を取って火をこれに入れ、薫香をその上に盛って、異火を主の前にささげた。これは主の命令に反することであったので、主の前から火が出て彼らを焼き滅ぼし、彼らは主の前に死んだ。」
(レビ記10:1-2)

日本人なら仏式の葬儀での「焼香」を思い浮かべると理解の助けになると思われます。

参列者が次々と焼香をすませる中、ある人が懐から自分が持ってきた香(こう)を取り出し、パラパラと振りかけたとします。

辺り一面にバラとラベンダーのアロマが広がります。

当然周りの人々のひんしゅくを買うでしょう。

「私はこの香りが好きなんです。これが一番良いものなんです。故人に最も良い香(こう)を捧げたいのです。」

という理由からだとしても、ベストではありません。

ナダブとアビフとは、その最も聖なる場所で、ベターではあってもベストではないものを捧げてしまいました。

聖なるものに近ければ近いほど、神の規定に反する時の代償は大きいのです。

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まず忠実に、言われた通りのことをする。

そこを第一歩として始めて参りましょう。

「小事に忠実な人は、大事にも忠実である。」
(ルカ16:10)

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