今日のみ言葉【No.1069】(2015年 6月24日)

これは、あなたがわが罪をことごとく、あなたの後に捨てられたからである。
(イザヤ38:17)

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髪の毛を1本プツンと抜いて、それを結んでみて下さい。

中央に固い結び目ができたことでしょう。

これをほどけと言われても難儀な話です。

しかし簡単に緩める方法があります。

手のひらを水で濡らし、結び目をあてて握ります。

そして握ったまま、その手をテーブル等に「トントントン…」と30回ほど当てて見て下さい。

手を開くと、アーラ不思議、そこには結び目が丸くほどけた髪の毛が現れます。

これは髪の毛自身が持つ元に戻ろうとする性質を利用した現象です。

あの固くて小さくて強力な結び目などほどけるのか、と私たちは思いますが、全く意外な方法があるものです。

全てをご存知の神は、これと同じように、私たちが不可能と思うことを、いとも簡単になされるお方です。

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イザヤ書第38章では、ヒゼキヤ王が預言者イザヤから

「あなたは死にます、生きながらえることはできません」
(イザヤ38:1)

と宣告されます。

ヒゼキヤは主に祈りました。

すると神はこう語られました。

「わたしはあなたの祈を聞いた。あなたの涙を見た。見よ、わたしはあなたのよわいを十五年増そう。」
(イザヤ38:5)

神にあって、今すぐ命を取ることも、15年寿命を伸ばすことも、髪の毛の結び目を解くがごとく、同じことなのです。

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心からの祈りを神は聞いてくださいます。神がヒゼキヤの祈りを聞いてくださったのは間違いありません。

しかし、

「涙を流して祈ると神は願いをかなえてくださる」

と考えると、正しい道からそれることになります。

それは

「人間の努力によって神を操作できる」

という思いに発展しかねない考え方だからです。

次回、願いを神に訴える時、人は再び泣いて祈ることでしょう。

泣くほど祈れば神は聞いてくださる、と思うからです。

しかしもし思ったとおりにならなければ、

「涙だけでなく、鼻水も流さなければならなかったのかも…」

と考え、さらに自分を打ちたたいたり、断食をすれば、徹夜をすれば、大切なものを捧げれば…、とエスカレートして行ってしまいます。

断食祈祷も徹夜祈祷も神への捧げものも、それ自体素晴らしいことで何ら問題はありません。

しかし、そこに

「神を操作しようとする意図」

が入っている時点で誤りとなります。

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大事なのは奇跡を味わった後です。

ヒゼキヤは

「これは、あなたがわが罪をことごとく、あなたの後に捨てられたからである。」
(イザヤ38:17)

と悟りました。

しかもこれは彼自身の努力ではなく、

「あなたの父ダビデの神、主はこう仰せられます」
(イザヤ38:5)

とわざわざダビデ王の名を出したように、ヒゼキヤの癒やしはダビデと結んだ契約のゆえなのです。

神は人間の思いや努力を汲み取り、総合的に祈りを聞いてくださいますが、基本的にはご自分が結んだ約束のゆえに罪をゆるすお方なのです。

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新約の時代に生きる私たちも、同じく、神の約束のゆえに罪が赦され、新しい人生を毎日生きていくことができます。

神が

「わが罪をことごとく、あなたの後に捨てられた」

と信じる時、すなわち、キリストの十字架によって自分の罪が全て赦されたと信じる時、神の約束が発効します。

ですからこれからは、

「もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる。」
(第1ヨハネ1:9)

の御言葉を信頼し、自分の過ちや、ごまかし、罪を自覚した時にはすぐこの御言葉にすがり、きちんと神の前に告白する人生を生きるのです。

神は瞬時に固い結び目を解いて下さり、あなたを罪責感の重荷から解放し、

「さあ、私の愛の大使として、この良い知らせを人々に伝えなさい」

とやさしく送り出してくださいます。

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神の約束の上に立ち、今日もゆるされた恵みの人生を生きて参りましょう。

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