今日のみ言葉【No.3015】(2023年 2月21日)「3人の弟子志願者(2)」

またほかの人に、「わたしに従ってきなさい」と言われた。するとその人が言った、「まず、父を葬りに行かせてください」。
(ルカ9:59)

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スポーツの世界にドラフト制度というものがあります。

チームが採用したい選手を指名し、契約の交渉権を得ます。

アメリカ最大のプロスポーツのアメリカンフットボールでは、どのチームも戦力が同じレベルになるようにこれを運用しています。

結果として白熱した試合が多くなり、それが観客を呼び、リーグ全体の運営に大きく貢献しています。

弟子候補の二人目は、自分が志願したのではなく、イエス様の方からスカウトした例です。

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聖書時代、弟子となりたい者が先生を選んで志願することが慣例でした。

しかし、二人目の弟子候補はその反対で、イエス様の方から

「わたしに従ってきなさい」

と言われたケースです。

すでにこの人には神に献身する心が整っており、その能力も十分あるとイエス様は見ておられたのです。

いわばドラフトで一位指名されたような光栄な出来事なのですから、喜んですぐ従っていけばいいものを、彼は「忌引き」の休みを取りたい旨を訴えました。

「するとその人が言った、『まず、父を葬りに行かせてください』」
(ルカ9:59)

もし私がイエス様の立場にいたなら、

「おや、それは知らなかった。十分長男としての義務を果たしてきなさい。私に従って来るのはそれからでいいから」

と言ってしまいそうです。

しかし、この時、彼のお父さんは存命で、まだ死んでなどいなかったのです。

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なぜそうとわかるのでしょう?

実は、

「まず、父を葬りに行かせてください」

というのは中東地域の慣用句で、

「当分行く気はありません。お待ち下さい」

と、遠回しに断ったり、先延ばししたい意向を告げる表現なのです。

日本語でも、たとえば、

「録音はご遠慮ください」

とは、

「おおっぴらでなく、どこか片隅で、遠慮しながらであれば録音しても構わない」

ということではなく、

「録音はお断りします」

という婉曲的表現ですが、それと同じです。

長男の大事な務めは父親の葬式を出すことです。

ですから、

「それまで待っていてください」 → 「まだまだ時間がかかります」 → 「弟子となる決断はしましたが、実行は先送りしたいです」

という彼の「先延ばしの心境」が、「まず、父を葬りに行かせてください」という言葉で表現されているのです。

イエス様はそれに対して、何とお答えになったのでしょう?

以下、次回に続きます。

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先送りして決断を伸ばしたいのは、現状のまま何も変わらずにいることを望んでいるからです。

しかし、神の手にゆだねれば、物事はあなたの最善ではなく、神の最善に向かって動きます。

それを信じ、信仰の歩みを進める今日として参りましょう。

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