今日のみ言葉【No.3014】(2023年 2月20日)「生活の処方箋(22)『6000人の命のビザ』」
町のかどで、飢えて息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ。
(哀歌2:19)
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杉原千畝(すぎはら ちうね)氏は、1940年、ロシアに隣接するリトアニアの領事代理でした。
7月早朝、ポーランドから来たユダヤ人難民が、日本を通過するビザを求めて領事館を取り巻いている光景に出会いました。
その後その数は膨れ上がるばかり。
1週間後、杉原氏は、日本政府の反対を押し切り、日本国通過ビザ発給に踏み切りました。
やがて領事館は閉鎖の命を受け、杉原氏はリトアニアを退去しなければならなくなりましたが、その間にもビザを発給し続け、9月5日、ベルリンに向かう列車の発車間際まで、窓越しにビザを書き続けました。
杉原氏が発給したビザにより6000人の命が救われたのです。
当時、国の訓電に違反すると昇進停止、あるいは馘首が待ち構えている時代でした。
しかし、杉原氏が自分の人生をかけてビザを発給したのです。
このような、確固たる信念に生きた先輩がいたことを覚えたいものです。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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その確固たる信念の土台となったのが、神の言葉、聖書のエレミヤ書の一節でした。
杉原夫人が、難民たちの中にいた憔悴する子供の姿に目を留めたとき、
「町のかどで、飢えて息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ」
(哀歌2:19)
という旧約聖書の預言者エレミヤの『哀歌』が突然心に浮かびました。
そして、
「『領事の権限でビザを出すことにする。いいだろう?』という千畝の問いかけに、『あとで、私たちはどうなるか分かりませんけど、そうして上げて下さい』と同意。そこで千畝は、苦悩の末、本省の訓命に反し、『人道上、どうしても拒否できない』という理由で、受給要件を満たしていない者に対しても独断で通過査証を発給した」
(https://ja.wikipedia.org/wiki/杉原千畝 より)
としたのです。
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神が人の心に語りかける時があります。
その時、人は心に確かな土台を持ち、神の御業を行うことができるのです。
確かな御言葉を心に蓄える今日として参りましょう。
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