今日のみ言葉【No.2275】(2020年 5月22日)「ダビデの子か(2)」

「あなたがたはキリストをどう思うか。だれの子なのか」。彼らは「ダビデの子です」と答えた。
(マタイ22:42)

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小学生がやる10回クイズというものに引っかかった大人の方がいるのではないでしょうか?

その子があなたに

「ヒマラヤって10回言って」

と頼んできます。

「ヒマラヤ、ヒマラヤ、ヒマラヤ、…」

と指を折って10回言い終わると、すかさず

「世界で一番高い山は?」

と聞かれるので、思わず

「ヒマラヤ」

と答えてしまいます。

するとクイズを出した小学生は、したり顔で、

「ブー!世界で一番高い山はエベレストだよー!」

と言うあれです。

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繰り返し唱えていると、それが習い性になり、考えなくても口から出るようになります。

そのように、私たちには全く意識していない「思い込み」というものができており、それが新しい概念を取り入れる邪魔をします。

ユダヤ人には

「救い主とはダビデの子孫であり、我々を圧制から解放してくれる人間である」

という思い込みがあり、それがダビデ自身が述べたキリストの神性を表す預言の正しい解釈を妨げていたのです。

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イエス様は人間の考えを変えようとする時、いきなり「ガーン!」と強烈な一撃を加え、ブルドーザーのように推し進めていく御方ではありません。

音楽の強弱記号で言えば、いきなり大きな「f」(フォルテ)から始めず、出だしは「p」(ピアノ)の弱い音にして下さるのです。

つまり、私たちのいる位置、私たちがわかる世界から始められるということです。

今日の聖句では、

「あなたがたはキリストをどう思うか。だれの子なのか」
(マタイ22:42)

と、パリサイ人が答えやすい質問をなさいました。

それに対して、彼らは

「ダビデの子です」

と答えました。

これには、

「そんなこと常識だ。バカにするな」

という雰囲気が込められています。

イエス様はこの地上の世界にいるパリサイ人に対し、まずそこで接点を持ち、ここから天上の真理へと引き上げようとなさいました。

ただしこの後のことは旧約聖書とイスラエルの王政の歴史の知識を必要とするので、ここまでとします。

次回からは少し難解な道を辿りますが、徐々に進んで参りましょう。

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イエス様はあなたのいるところから始められる御方です。

いまいる位置を良しとし、他と比較せず、自分のありのままからスタートして参りましょう。

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