今日のみ言葉【No.1912】(2019年 1月 8日)「5千人の給食(2)」
2019年1月8日
天を仰いでそれを祝福し、パンをさき、弟子たちにわたして配らせ、
(マルコ6:41)
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「ガリは寿司をつまむ前に食べるものだよ」
とプロの料理人から聞いたことがあります。
あの生姜の甘酢漬けが口の中の肉の匂いを消してくれるので、本来の生魚の味が味わえるようになるのだそうです。
それ以来、私は寿司店に入ると一等最初にガリを口に入れることにしています。
寿司を出す方の側がわざわざ出すガリには本来の意味があるのです。
聖書の奇跡も、その奇跡を見せて下さる神に聞く時にその本来の意味がわかってきます。
-*-*-*-*-*-*-
奇跡はイエス・キリストの真の人格を知った時に初めてその本当の意味が理解されます。
弟子たちもそうでした。
おそらく彼らが最初に5千人の給食を目にした時、ただただ
「すごい!」
としか思えなかったでしょう。
そして次に思うことは
「この人についていけば食いっぱぐれはない」
という極めて現実的・日常的思いだったはずです。
しかし罪ある人間は、やがてこの奇跡を自分にとって都合のいいことに利用できる「能力」として採用しようとします。
行き着く先は戦争への利用です。
かつての日本軍は補給路が断たれて敗戦の一途をたどりました。
しかし食料が無限に供給されるなら、どこへ行こうと心配ありません。
人は神の奇跡の意味を知らないと、自分の罪のために奇跡を使おうとするのです。
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弟子たちが5千人の給食の奇跡の意味を知ったのは、復活したイエス・キリストに出会い、この方こそ本当の救い主だと知った後です。
彼らは十字架の前夜、イエス様と共に最後の晩餐の時を持ちましたが、
「天を仰いでそれを祝福し、パンをさき、弟子たちにわたして配らせ」
(マルコ6:41)
という給食の時の情景は
「イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて」
(マルコ14:22)
と同じでした。彼らは
「あれは神の子と共に食事をすることだったのだ」
とひらめき、5千人が満足して食事をしたことは預言者イザヤによるメシア預言の成就だと思い至ったはずです。
「万軍の主はこの山で、すべての民のために肥えたものをもって祝宴を設け、久しくたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる。すなわち髄の多い肥えたものと、よく澄んだ長くたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる」
(イザヤ25:6)
これは世の終わりの時に完全に成就しますが、5千人の給食はその前の「試食」のようなものです。
しかしこの奇跡によって、イエス・キリストこそ旧約聖書で預言されてきたメシア(救い主)なのだと彼らの霊的目が開かれたのです。
私たちの人生で起こる思いもかけない出来事は、イエス・キリストの人格を通して見るときに、正しくその意味をつかめるのです。
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先日の礼拝でMさんが受洗後初めて証しをなさいました。
その礼拝に出席していたSさんとTさんはビックリ。
なぜなら、30年前、その3人は同じアパートの棟に住んでいたからです。
礼拝後、
「私は3階に住んでいました」
「あら、私は4階です」
と昔話に花を咲かせておられる情景はとても微笑ましいものでした。
最初にクリスチャンになったのはSさんで、その当時、せっせと同じ棟の人たちに教会のチラシを配っていました。
しかし何の効果も見られず、やがて各々の都合で皆引っ越しをし、離ればなれになっていたのです。
Sさんの労苦は無に帰した形となっていましたが、30年後、その棟の16の家族のうち、3家族から神を信じる者が出て、しかもそれぞれ遠隔地から何も知らずに集まった礼拝で顔を合わせるとは!
この神の奇跡にSさんはしみじみ
「あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである」
(伝道の書11:1)
の御言葉の約束を味わわれました。
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神はあなたの人生に奇跡を起こされます。
それをキリストを通して正しく見、神の御旨を心得ていく今日として参りましょう。
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