今日のみ言葉【No.2712】(2021年12月24日)「信仰のお手本(4)」
わたしたちの国民を愛し、わたしたちのために会堂を建ててくれたのです」。
(ルカ7:5)
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「先生、私はイエス様を信じています。でも、立場上、それを表すことはできないでいます。ご容赦下さい」
そう言われる会社の経営者の方と何人もお会いしてきました。
信仰を公に表明したら、取引先との間に影響が出ることが十分に考えられるからです。
責任ある立場ですから、業績のみならず、私生活にも気を配らなければなりません。
会社の規模が大きくなればなるほど、社員とその先にいる家族の数は増え、自分の動きが多くの人の実生活を左右します。
そのような事情があり、教会には来られませんが、陰に日向に応援してくださる方は日本に多く存在しています。
ルカ7章の百卒長も同じような背景の中で、現実的に自分にできることを精一杯行った人だと考えられます。
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さて、前回、百卒長が会堂建築資金を出したので、ユダヤ人たちは金の力に屈したかのように見えました。
しかし、軽率に判断してはいけません。
ユダヤ人たちの歓心を買い、彼らを自由に動かしたいなら、もっと他の所にお金を使うことだってできるのではないでしょうか?
あなたがお金を使うなら、ガラクタではなく価値のあるものに使いたいと思うでしょう。
なぜ百卒長はユダヤ人の会堂を建てるためにお金を捧げたか?
彼は会堂に価値を見出していたからです。
つまり、百卒長は聖書の神を信じていた信仰者だったということがわかります。
しかし、立場上、ユダヤ教に改宗はできません。
そこで彼は自分の信仰を会堂建築への協力という形で表したのです。
なるほど、これで謎が解けました。
なぜ百卒長が長老を代理人として遣わしたのか?
→ 彼はユダヤ人と親しく交わり、ユダヤ文化を知っていたからです。
なぜ、彼らに命令ではなく依頼という形を取ったのか。
→ ユダヤ人の長老とはラビ(律法の教師)ですから、尊敬をもって謙遜な態度で接したのです。
なぜユダヤ人の長老たちが異邦人の彼の頼みを拒否せず、むしろ喜んで引き受けたか。
→ 百卒長は「神を敬う異邦人」としてユダヤ人の間で受け入れられていたからです。
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さあ、いよいよ舞台が整いました。
「そこで、イエスは彼らと連れだってお出かけになった」
(ルカ7:6)
と場面が変わり、百卒長の家へ向かうシーンに移ります。
次回、百卒長の信仰の真骨頂が明らかにされ、イエス様が地上の生涯で2度驚いたうちの貴重なひとつが見られます。
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表には見えずとも、信仰を持ち、陰で祈っている人はいらっしゃるものです。
見えないところで祈られていると信じ、今日も信仰の一歩を踏み出して参りましょう。
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