今日のみ言葉【No.2647】(2021年10月 7日)「キリスト教イロハ(185)『雅歌』」

わたしをあなたの心に置いて印のようにし、あなたの腕に置いて印のようにしてください。愛は死のように強く、ねたみは墓のように残酷だからです。そのきらめきは火のきらめき、最もはげしい炎です。
(雅歌8:6)

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歌の世界では毎年数多くのラブソングが生まれますが、聖書の中に収められているラブソングは雅歌です。

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雅歌(がか)のヘブル語原題は「歌の中の歌」です。

この書にはイスラエル民族の愛の歌が8章にわたって集められています。

雅歌は「ひたむきな純愛劇」として見ると解釈しやすくなりますが、それでも場面転換が急であり、途切れているところもあるので、スムーズなストーリーのつながりのある書とは言い難い面があります。

内容は、シュラムの娘はソロモンの誘惑に負けそうになるが、羊飼いの若者の真実の愛に目覚めて、彼のもとに帰ってくるというものです。

雅歌は愛、特に男女間の愛を取り上げているので、そこには性的表現が出てきます。

この点で雅歌を旧約聖書の一巻として認めることは最後まで問題とされました。

しかし、本書は神と人間との愛の交わりのたとえであるという理解によって、旧約聖書の中に入れられたのです。

男と女の間に与えられている性的関係は、神に感謝し、かつ、責任をもって受けなければならないことを雅歌は示しています。

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雅歌のクライマックスは、8章6節〜7節です。

6:わたしをあなたの心に置いて印のようにし、あなたの腕に置いて印のようにしてください。愛は死のように強く、ねたみは墓のように残酷だからです。そのきらめきは火のきらめき、最もはげしい炎です。

7:愛は大水も消すことができない、洪水もおぼれさせることができない。もし人がその家の財産をことごとく与えて、愛に換えようとするならば、いたくいやしめられるでしょう。

6節の最後の「最もはげしい炎」とはヘブル語原典では「主の炎」と書かれています。

ヘブル語では最上級の表現はありませんが、神以上のものは無いので、「主の炎」という表現をするのです。

神が私たちを愛する愛は、激しく燃える炎のような愛であることを心に留めておきましょう。

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神から最上級に愛されていることを思い、今日の一日を感謝をもって喜んで生きて参りましょう。

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