今日のみ言葉【No.2206】(2020年 2月21日)「権威問題(1)」

2020年2月21日

「何の権威によってこれらの事をするのですか。だれが、そうする権威を授けたのですか」。
(マルコ11:28)

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高齢になると誰でも認知機能は徐々に衰えてきます。

そうなると、ケースバイケースで場合分けして判断することが苦手となり、単純明快に白と黒をはっきり区別することを好むようになるのだそうです。

なるほど、勧善懲悪の水戸黄門のドラマがお年寄りの定番となるわけです。

イエス様のところに抗議しにやって来た人たちも、自分たちは正しく、イエス様は間違っているという考えから動こうとしませんでした。

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イエス様と弟子たちが神殿の中に入って歩いていると、

「祭司長、律法学者、長老たちが、みもとにきて言った」
(マルコ11:27)

とあります。

彼らは前日の宮清めについて抗議をしに来たのです。

「何の権威によってこれらの事をするのですか。だれが、そうする権威を授けたのですか」
(マルコ11:28)

日本語ではよくわかりませんが、やって来た3種類の人物は全て複数形で記されています。

ですから、正確には「祭司長たち、律法学者たち、長老たち」です。

ところで、新約聖書では祭司長が単数形なら現職を表し、複数形なら退職した祭司長たちのことを表します。

いわゆる先輩、OBと言われる方々です。

このような人たちが後進の人々を育成し、次の世代の祭司長、律法学者、長老となっていくのは健全なことです。

人間が定めた宗教上の職制というものは、神の権威によって正しく用いられていれば良いのですが、この時代、彼らが主張していた権威とは人間が定めたものでした。

信仰の権威は宗教の制度や職制によって与えられるものではなく、神の権威によって与えられるものです。

このことがわからず、自分たちの権威が失墜させられたと感じ、

「我々は絶対に正しい。向こう側が間違っている」

と信じて疑わなかったのが彼らの真の姿でした。

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自分の考えに凝り固まっていて、それを改める気配を見せない年長の人に対して、イエス様はどのように対応されたのでしょうか?

それは次回に譲ります。

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神から与えられた権威に従って、今日も慎ましく信仰の歩みを進めて参りましょう。

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