今日のみ言葉【No.2205】(2020年 2月20日)「キリスト教イロハ(49)『クリスチャン』」

2020年2月20日

このアンテオケで初めて、弟子たちがクリスチャンと呼ばれるようになった。
(使徒11:26)

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「クリスチャン」という言葉に、あなたはどんなイメージを持っていらっしゃるでしょう。

クリーンで清らかな人というイメージを持つ人もいれば、「クリスチャン=偽善者」という否定的イメージを持つ人もいるでしょう。

私の場合は、

「この科学が発達した世の中で神を信じているなんて、たいそうおめでたい人たちだ」

というのが第一印象でした。

はい、そのおめでたい人たちの中に私も今加えられています!

聖書的にクリスチャンとはどういう意味なのでしょうか?

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クリスチャンとはキリスト教の信者のことです。

イエス・キリストを救い主と信じる者がキリスト信者ですが、初代教会時代、彼らは伝統的ユダヤ教から逸れた異端の者と思われていました。

ですから彼らの呼び名は「この道の者」というものでした。

「ダマスコの諸会堂あての添書を求めた。それは、この道の者を見つけ次第、男女の別なく縛りあげて、エルサレムにひっぱって来るためであった」
(使徒9:2)

その後、アンテオケの教会で弟子たちは初めてクリスチャンと呼ばれました。

これはニックネームというたぐいの呼び名ではなく、むしろ、からかいや侮蔑の意味が込められていたようです。

クリスチャンとは表向きは「キリストに属する人」「キリストのような人」という意味ですが、裏面では「キリスト野郎」とでも翻訳されそうな人々の感じ方があったのです。

人は自分が思ったことを話しますから、何と言われようとそれはそれで放っておくしかありません。

目指すべきは「本物」という「実体」作りです。

やがてその本物の中身が表面の名前のイメージを一新し、「名は体を表す」という言葉のようになるのです。

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木村さんは土建業で働く実直なクリスチャンです。

彼はある会社に中途採用で入りましたが、その会社の仲間から「キリストさん」というあだ名をつけられました。

建設現場では気性の荒い男たちが時に言い合いをすることがあります。

彼はそこで

「イエス・キリストはこう言った」

と堂々と言い、聖書から彼らをなだめようとしたからです。

それ以来、

「あいつはキリストさんだ」

ということになり、からかうのに格好の存在となりました。

「おい、キリストさんだったらこういう時どうするんだ」

とか

「お前本当にこっちぶん殴られたらそっちのほっぺたを出すのか」

などと、飲み会では彼を笑いの種として皆で盛り上がったそうです。

さて、3K(「キツイ」「汚い」「危険」)の職場で木村さんはそのような人たちと一緒に働いています。

指1本ちぎれてもおかしくなかった、というような危険な仕事を共にし、一緒に重いものを持ち上げ、体力的にキツイ場面を何度もくぐり抜けていくうち、職場の皆さんは彼を異物とは思わず、自分たちと同じ人間だと認めるようになりました。

汗と泥にまみれて誠実に一緒に仕事をしている木村さんに対する「キリストさん」というあだ名の意味が、少しずつ変わってきました。

職場内でトラブルが起きると、

「おい、こういう時、キリストさんは何と言うか聞いてみようじゃないか」

と呼ばれ、

「キリストさん、こういう時あんたはどうするんだ」

と意見を求められるようになりました。

彼の内側にあるキリストの実体が、名前そのものと一致して人々の目に見えるようになったのです。

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今日も本物を目指し、キリストが内に輝いて下さる一日を送って参りましょう。

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