今日のみ言葉【No.2111】(2019年10月 3日)「キリスト教イロハ(19)『異邦人』」
そこでペテロは口を開いて言った、「神は人をかたよりみないかたで、神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さることが、ほんとうによくわかってきました。
(使徒10:34-35)
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海外で大きな事故や事件起きた際に、「日本政府は邦人の安否を確認中です」と報道されることがあります。
邦人とは自国の人という意味で、主に海外にいる日本人のことを言います。
ですから、あちら側の国から見れば、自分の国に在留している日本人は異邦人ということになります。
さて、聖書によく出てくる「異邦人」とはユダヤ人以外の民族のことを指します。
もう少し言うと、ユダヤ教信者以外の人、非ユダヤ系の人々、異教徒のことを異邦人と呼んでいます。
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神は全人類を救う御計画を始められ、最初にイスラエルを選ばれました。
そして彼らを祝福し、イスラエル民族、つまりユダヤ人を通して他民族(異邦人)に真の神の存在を知らせ、救いを宣べ伝えるようになさったのです。
ユダヤ人らは自分たちが神に選ばれた民族であることを知ったまでは良かったのですが、その「選ばれた」という解釈が誤った方向に進みました。
自分たちこそ救われる、いや、ユダヤ人のみが選ばれて救われる、という理解になってしまったのです。
当然、異邦人に救いはないということになります。
彼らは異邦人を見下す生活文化となってしまいました。
この誤った選民意識が、彼らの心をかたくななものにしたと言えましょう。
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イエス・キリストは誤った選民意識を正しいものへと変えられました。
イエス様はご自分を救い主(キリスト)と信じる者全てを救うためにこの世に来られ、十字架にかかり、全人類の罪を身代わりに受けて帳消しにして下さいました。
そこに邦人・異邦人の区別はありません。
なぜなら
「神は人をかたよりみないかたで、神を敬い義を行う者はどの国民でも受けいれて下さる」
(使徒10:34-35)
からです。
イエス・キリストによって自分の罪がゆるされ、神の前で義なる者、つまり正しい行いだけをして一切の罪を行わなかったのと同じ者と見られるという福音が誰にでも与えられているのです。
これを信じて受け取るか受け取らないかで救われるかどうかが決まります。
それは宝くじが当たったと知らされた後の人間の態度にたとえられます。
「まさか」と思って銀行に行かなければ、たとえ1億円もらえるとしても、自分のものになりません。
「当たったのだから当然もらえるものだ」と信じて銀行に行けば、その時点で自分のものになります。
信じて受け取るか、信じないでそのまま捨てるか。
信仰とはそのようなものなのです。
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私の証しをします。
私はキリスト教とは縁がなく、家族親類縁者に誰もクリスチャンはいない環境で育ちました。
つまり、神の目から見れば全くの異邦人だったわけです。
大学生で20歳の頃の夢は、「外資系企業に入り、英語を駆使して全世界を飛び回る」というものでした。
この世にどっぷり浸り、酒・麻雀等の「この世の楽しみ基本コース」を難なく修了し、いよいよ本格的に飛び込もうかという矢先、21歳で神様に捉えられて教会に行き、22歳で洗礼を受け、23歳で献身し、牧師への道を歩み出しました。
あれから三十数年がたち、私は来年60歳となります。
今は東北の田舎の教会の牧師を務めさせていただき、愛する教会の兄弟姉妹方に支えられ、生かされています。
また、公立の学校で講演をしたり、スクールカウンセラーの働きをしたり、本を出版できたり、こんな祝福は予想もしていなかったという道を神様は歩ませて下さいました。
特にこの御言葉メールは毎日千人を越える方々に送信していますが、インターネットですから全世界に瞬時に届けられています。
20歳の時の夢は全部自分のためでしたが、神に明け渡した後の人生ではその40年後、神の言葉が全世界に飛び回るための働きをさせていただくようになりました。
神様は私の夢を遥かに上回る形で、そして聖なる形でかなえて下さっているのです。
キリストを信じる者は神の目から見てもはや異邦人ではありません。
神の家族の一員として、愛され、祝福され、神の働きのために用いられる尊い存在として見られるようになるのです。
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神と縁がなかった異邦人である我々に、信じるだけで救われるというキリストの福音が伝えられています。
この救いのチャンスに応答する人生を送って参りましょう。
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