今日のみ言葉【No.1952】(2019年 3月 1日)「フェニキヤの女(5)」
2019年3月1日
そこでイエスは言われた、「その言葉で、じゅうぶんである。お帰りなさい。悪霊は娘から出てしまった」。
(マルコ7:29)
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アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長のトップ会談が合意に至りませんでした。
事前に楽観視されていたのがその反対の結果に終わったので、今後の世界は再び混沌としたものになるとの記事がありますが、こういう説もあります。
「会談を早めに切り上げてハノイを後にしたトランプ氏の念頭にあったのは、1986年にアイスランドのレイキャビクで行われた当時のレーガン大統領とソ連のゴルバチョフ書記長による米ソ軍縮交渉だったとみられる。2日間にわたった両者の交渉は一度は決裂したものの、その後ワシントンとモスクワでの2回の首脳会談を経て、中距離核戦力(INF)全廃条約として結実する」
(2019年3月1日付産経新聞電子版)
様々な試練を乗り越え、お互い「その言葉で、じゅうぶんである」と平和のために合意する日がきっと来ることを祈ります。
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スロ・フェニキアの女は自分を犬と呼ばれて、
「主よ、お言葉どおりです」
(マルコ7:28)
と、その通りだと自分を極限まで低くしました。
そして、
「食卓の下にいる小犬も、子供たちのパンくずは、いただきます」
(マルコ7:28)
と、「自分の位置でもいただける神の恵みがあることを信じています」という心からの信仰告白を謙遜に発しました。
すると
「その言葉で、じゅうぶんである」
(マルコ7:29)
という言葉が聞こえてきました。
これはイエス様からの合格通知です。
この母親の信仰を通してイエス様は働かれ、彼女の娘はその瞬間に悪霊から解放され、癒やされたのです。
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イエス様の不思議な冷たい態度は、この女から謙遜を引き出し、それでも信じ抜くという信仰を表に現すためでした。
よくぞくじけないで、あきらめないで、そして「バカにするな!」と反発しないでここまで到達したものだとほめてあげたくなります。
実際、イエス様は彼女を大いにほめておられます。
口語訳聖書のマタイによる福音書の並行箇所では
「女よ、あなたの信仰は見あげたものである」
(マタイ15:28)
と言われていますが、実はギリシャ語原典の一語を訳していません。
冒頭に「Ω」(オメガ)という語があり、これは「おお!」という感嘆の言葉です。
新改訳聖書の方では
「ああ、あなたの信仰はりっぱです」
と「ああ、」と訳しているので、こちらのほうがより正確です。
これはイエス様の肉声と考えられます。
今の日本人なら、
「ワオ!」、「スゴイ!」、あるいは「あっぱれ!」という音声になるのでしょう。
イエス様は一直線にここまで成長した女の信仰を賞賛しておられるのです。
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スロ・フェニキアの女は娘を癒やしていただきたいという一心で、気がついたら信仰の高嶺にいたというのが正直なところでしょう。
困難や試練は私たちを知らぬ間に確かな信仰の持ち主へと成長させてくれます。
「なぜこんなものが私についてまわるのか…」
確かにそれは取り除くべきものかもしれません。
しかし、一旦立ち止まり、もしかしてそれは私の信仰を立ち上がらせてくれるための踏み台であって、決してつまずきの石ではないのではないかと点検してみることが、あなたの明日を開く鍵となるかもしれません。
見あげるべきところは神の恵みが必ずあるという未来です。
そこから目をそらさず、謙遜に大胆に邁進する今日として参りましょう。
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