今日のみ言葉【No.1951】(2019年 2月28日)「聖書の概観(1)」
それからお育ちになったナザレに行き、安息日にいつものように会堂にはいり、聖書を朗読しようとして立たれた。
(ルカ4:16)
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毎週月曜日と木曜日はキリスト教入門と称して、キリスト教や聖書の基礎的知識をお伝えしています。
今回からしばらく、聖書の構造について述べてまいります。
ちょっと堅い部分が出てきますが、私も難しいところはわかりませんので、自分がわかる程度に簡単にお書きしたいと思います。
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聖書は全66巻から成っており、前半の旧約聖書が39巻、後半の新約聖書が27巻です。
掛け算の九九に例えて、3×9=27(さんくにじゅうしち)と覚えると良いと昔から言われています。
ただし古代から今に至るまで、ユダヤ人は新約聖書を聖書と認めていません。
聖書といえば1冊しかなく、それはクリスチャンが言う旧約聖書のことです。
それ以外は聖書と認められていません。
なぜなら、イスラエル民族は、まだ救い主メシアは来ていないという立場をとっているからです。
ナザレのイエスという2000年前の人物は、自分をメシアだと騙った犯罪人として十字架で処刑された人物だ、という理由で、救い主キリストだとは認めていません。
彼らは今でも救い主を待望し、旧約聖書を熱心に読んでいるのです。
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今日の聖句で
「それからお育ちになったナザレに行き、安息日にいつものように会堂にはいり、聖書を朗読しようとして立たれた」
(ルカ4:16)
とあるように、トーラーと呼ばれる巻物に書かれた聖書を1年かけて読むことになっていました。
日本イスラエル親善協会(JIFA)のサイトに「シムハット・トーラー」という聖書通読記念のお祭りがあることが記されています。
「ユダヤ教では、トーラー(モーセ五書)を毎週少しずつ読んでいき、1年かけて読み終えます。毎週どの箇所を読むかは、全世界のユダヤ人に共通して定められていますので、お祭りも日も共通です。さて、このトーラーを読み終えた喜びと感謝を表すのが、シムハット・トーラーの意味です。この日は、申命記の最後の部分と創世記の最初の部分を同時に読みます。シナゴーグ、特にハシディズム派の会堂に行きますと、大勢の人が歓喜に酔うようにしてトーラーを中心に踊りまくる光景が見られます」
(https://japan-israel-friendship.or.jp/special/festival/290/)
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聖書の言葉は力となります。
なぜなら聖書は単なる物語が書かれている以上の書だからです。
「旧約」「新約」の「約」という漢字は、実は「契約」の「約」です。
つまり、聖書は神の契約の書であり、神が約束されたことは必ず実現するという内容が記されている書なのです。
この神の契約を毎週確認し、聖書の言葉を定期的に読むことが国民の基礎となっているがゆえに、イスラエルという小国が中東の厳しい環境の中で厳然と存在することができるのでしょう。
私たちも神の約束を確認するという意味で、毎日聖書を読んでいきたいものです。
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