今日のみ言葉(2012年1月7日)【No.212】
預言者イザヤによって、「荒野で呼ばわる者の声がする、『主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ』」と言われたのは、この人のことである。
(マタイ3:3)
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この人、とはバプテスマのヨハネのことです。
ヨハネのこの記事は4つの福音書の全てに記されています。
四福音書全てが取り上げている記事は少ないものです。
たとえば、キリスト降誕のクリスマスの記事はマタイとルカだけで、マルコとヨハネにはありません。
それだけこのバプテスマのヨハネのメッセージが重大であったということです。
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彼が伝えたメッセージは、
「主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ」
です。
これは、旧約聖書で長らく預言されていた救い主が間もなく来るからその備えをせよ、ということです。
救い主キリストを迎え入れる前に、ヨハネの道を歩む準備が必要なのです。
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人生をまっすぐに歩もうとすると、どんなことが起きるでしょうか?
今日、家を出て、まっすぐ歩き出してみて下さい。
必ずどこかにぶつかります!
「主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ」
という生き方をすれば、まっすぐ生きようとする意志を貫ける時もありますが、それだけでは相手も自分の身も持たない時があることを体験するのです。
自分の意志を曲げたり、意見を控えたり、そらしたりしなければこの世を生きていけない自分の弱さ、至らなさを知ります。
せめて自分の心の中だけは聖く保とうと思っても、善をする意志がいつの間にか欲望を満たす方向に傾いているのを発見します。
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バプテスマのヨハネが準備した道を歩んだ人だけがわかることは、
「御心に反した生き方をしなければ生きていけないほど、自分は神の前ではみじめな者であり、罪深い者だ」
ということです。
この世の人は、
「何もそこまで考えなくても…」
「そういうのが人間ですよ」
と慰めてくれることでしょう。
しかし、その私を無条件で救って下さるキリストと出会うためには、一度ヨハネの道をたどる必要があるのです。
すると、ちょうどラジオの周波数が合って、今までの雑音から急に美しい音楽が聞こえてくるように、聖書の語る言葉が心に入って来ます。
救いを実感するのは、まさにこの時です。
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今日、「私はどうなのか?」という問いと共に一日を送って参りましょう。
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