今日のみ言葉【No.3738】(2025年 9月29日)「生活の処方箋(262)『前始末』」
主よ、朝ごとにあなたはわたしの声を聞かれます。
わたしは朝ごとにあなたのために
いけにえを備えて待ち望みます。
(詩篇5:3)
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「写真を撮る前に気をつけることはなんですか」
プロ写真家、土門拳氏が訪ねられました。
土門氏は即座に
「レンズのキャップをはずすことです」
と答えられました。
プロの口から当たり前のことが言われた時、人々は感動したといいます。
仕事などでも、
「後始末をきちんとせよ」
とよく言われます。
しかし、後の始末だけではなく、前始末、段取り八分仕事二分で事をなす人は、準備に時間や思いやエネルギーを費やし、豊かな結果を得るようです。
「今日は何もしないで終わった」
と一日を送ることは、人生の終わりに同じ言葉を言うことになりかねません。
そこで、豊かな人生を生きるために心したいことは、前始末。
前始末とは、一日の始めにこの一日、この一年、さらに、人生を思う時を、しっかりお持ちになることです。
今週も、心して歩んでまいりましょう。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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今日の聖句は、一日の始まりに神に祈り、神の導きを待ち望むという習慣を明確に示しています。
「主よ、朝ごとにあなたはわたしの声を聞かれます。
わたしは朝ごとにあなたのために
いけにえを備えて待ち望みます」
(詩篇5:3)
「待ち望みます」とは、神の応答や導きを期待して静かに待つことです。
その時間に、今日一日の計画を神にゆだねる態度を作り上げます。
この「前始末」ができていると、その後の一日がとても楽に運べます。
どのようなことが起きても、どんな失敗をしても、思うように事が運べなくても、
「神がこれをお作りになり、私はここを通ることが必要なのだ」
と現実を受け入れることがたやすくなるからです。
それは最初から戦うことを放棄する敗北主義とは違います。
神がすべてを治めておられる、と主権が神にあることを認め、自分はその下で従う者だという神との関係を明確に意識する信仰の態度なのです。
と同時に、
「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている」
(ローマ8:28)
との御言葉のように、神への希望と信頼を寄せ、自分の生活を律しています。
このような「前始末」と、神に従う態度が、私たちの生活を実りあるものへと導くのです。
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一日の始まりを神と共に過ごす今日としてまいりましょう。
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