今日のみ言葉【No.1259】(2016年 4月 5日)
しかし義人はその信仰によって生きる。
(ハバクク2:4)
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「私の精神安定剤は水戸黄門」と言ったおばあちゃんがいました。
夜寝る前に、水戸黄門のテレビを見て、「ああ、やっぱり悪は滅び、善は勝つのだなあ」と安心してベッドに入るのだそうです。
もちろんそのおばあちゃんは、世の中の矛盾を知り尽くしておられます。
ですから自分でも意識して勧善懲悪のドラマを見、心を安定させておられるのです。
これをストレートに神に訴えたのが預言者ハバククでした。
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なにゆえバビロンは栄え、イスラエルはいじめられるのか?これはいつまで続くのか?バビロンの悪い行為はそのまま見過ごされるのか?
このようなハバククの問いに対して、神はこう答えます。
「見よ、その魂の正しくない者は衰える。しかし義人はその信仰によって生きる。」
(ハバクク2:4)
つまり、
「簡単だ。バビロニアは必ず衰退し、滅びる。しかし、そのことを信じるイスラエルは生きて永続する」
ということです。
歴史的に見て、新バビロニア帝国が隆盛を誇ったのは百年に満たない期間でした。
長い歴史から見れば、ほんの僅かの期間、この世に存在した国です。
まさに神の裁きの器として用いられ、その傲慢の罪のゆえに滅ぼされたのです。
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最後に神は正しい裁きをなされる、という信仰はとても大事なことなので、
「この幻を書き、これを板の上に明らかにしるし、走りながらも、これを読みうるようにせよ。」
(ハバクク2:2)
と神は命じられました。
「それは偽りではない。もしおそければ待っておれ。それは必ず臨む。滞りはしない。」
(ハバクク2:3)
とまで念を押しています。
最後にはこうなる、と信じる者が、希望を失わずに保ち続け、それによって生きる力が与えられます。
それがハバクク書での
「義人はその信仰によって生きる。」
(ハバクク2:4)
という聖句の意味です。
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ナチス・ドイツによってユダヤ人が大量虐殺された出来事をホロコーストと言います。
精神科医ヴィクトール・フランクルも、ユダヤ人であるというそのことだけでアウシュビッツ収容所に送られました。
次々と仲間がガス室に送られ、自分もいつそうなるかわからないという絶望的状況が続く中、彼の著書『夜と霧』にこのような出来事が記されています。
それはある噂でした。
「クリスマスまでには連合軍がやって来て、我々を解放してくれる」
人々はこの噂にすがりつき、生きる力を得ました。
そしてクリスマスがやって来ました。
…、クリスマスは終わりました。
……、クリスマスはとうに過ぎてしまいました。
噂は噂に過ぎなかったのです。
希望を失った人たちは、バタバタと死んでいきました。
中には、自暴自棄になり、貴重な食料を煙草と交換し、吸い尽くして終わってしまう人もいました。
フランクルは、「体格の良い人が生き残り、やせ細った人が死んでいく」のではないことを見ていきます。
そして、生きる意味を見いだせず、希望を失った人から死んでいった、と、彼は医師として冷静に分析しました。
「最後には必ずこうなる。そのために必要なことを今行うのだ」
と、神の正しい裁きが最後には成されることを信じ、終末の希望を持って今にチャレンジする人が生きる力を保ち続けるのです。
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「義人はその信仰によって生きる」という御言葉を噛みしめ、今日の一日に希望を見出しながら歩んで参りましょう。
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