今日のみ言葉【No.3384】(2024年 6月18日)「指導者の偽善(2)」
主はこれに答えて言われた、「偽善者たちよ、あなたがたはだれでも、安息日であっても、自分の牛やろばを家畜小屋から解いて、水を飲ませに引き出してやるではないか。
(ルカ13:15)
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酪農をしている方は、そう簡単には旅行に行けないそうです。
牛に水をやり、餌をやり、温度管理をするという毎日なので、1日でもそれを怠ったら、財産である家畜が失われてしまうからです。
生き物を飼っているのなら、毎日世話をしなければなりません。
それは労働が禁止されている安息日でも同じです。
イエス様は会堂司の矛盾を指摘なさいます。
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会堂司の
「働くべき日は六日ある。その間に、なおしてもらいにきなさい。安息日にはいけない」
(ルカ13:16)
という言葉に対して、イエス様は以下のように反論します。
「偽善者たちよ、あなたがたはだれでも、安息日であっても、自分の牛やろばを家畜小屋から解いて、水を飲ませに引き出してやるではないか」
(ルカ13:15)
つまり、
「安息日は働いてはならない日だと言っているが、あなたがた皆の実態は、自分の都合に合わせて安息日でも働いているではないか」
と会堂司を追求しているのです。
これは次の主張をするためのユダヤ式論法の前半です。
後半はこうです。
「それなら、十八年間もサタンに縛られていた、アブラハムの娘であるこの女を、安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったか」
(ルカ13:16)
つまり、
「家畜の世話をするという、そんな小さな事でも安息日に働いているのなら、もっと大きな事(18年間もサタンに縛られていた女を解放すること)を安息日に行うのは当然ではないか」
という論理です。
これには会堂司を代表とするイエス様反対派の人々はぐうの音も出ません。
「イエスに反対していた人たちはみな恥じ入った」
(ルカ13:17)
とあります。
この議論はイエス様の勝ちとなりました。
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取り巻きの群衆はどうだったのでしょう。
「そして群衆はこぞって、イエスがなされたすべてのすばらしいみわざを見て喜んだ」
(ルカ13:17)
とありますから、女の癒やしを見て喜び、また、自分たちの上に立って指導している人たちの偽善が暴かれ、心がスーッとしたのかもしれません。
しかし、リーダーたちの誤りはここでストップするのではなく、この後の教会時代でむしろエスカレートすることをイエス様は預言なさいました。
良い植物だけが生えるのが教会時代ではなく、雑草が一緒に伸びて、その勢いを増すのが実態だと言われたのです。
以下、次回に続きます。
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神の定めた真理に従い行く今日として参りましょう。
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