今日のみ言葉【No.3369】(2024年 5月31日)「いちじくの木と園丁のたとえ(2)」

そこで園丁に言った、『わたしは三年間も実を求めて、このいちじくの木のところにきたのだが、いまだに見あたらない。その木を切り倒してしまえ。なんのために、土地をむだにふさがせて置くのか』。
(ルカ13:7)

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自動販売機で150円のペットボトルを買うのに200円入れました。

ところがその飲み物もお釣りも出てきません。

払い戻しボタンを押してもダメです。

これは機械がおかしいのでしょうか、それとも買おうとしたあなたがおかしいのでしょうか。

答えは明らかです。

今回のたとえ話でぶどう園の主人として描かれている神には何の落ち度もないことがはっきりします。

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所有者はいちじくの実を求めました。

いちじくは病害虫に強く、植え付けてから2〜3年で実をつけます。

「三年間も実を求めて」とは、今が4年目ということです。

所有者はレビ記の規定通り、4年目の正当な要求をしています。

まず3年間は実を求めません。

「あなたがたが、かの地にはいって、もろもろのくだものの木を植えるときは、その実はまだ割礼をうけないものと、見なさなければならない。すなわち、それは三年の間あなたがたには、割礼のないものであって、食べてはならない。」
(レビ記19:23)

そして、4年目は収穫しますが、主への供え物としてで、自分は食べません。

「四年目には、そのすべての実を聖なる物とし、それをさんびの供え物として主にささげなければならない」
(レビ記19:24)

5年目以降に食べることができます。

「しかし五年目には、あなたがたはその実を食べることができるであろう。こうするならば、それはあなたがたのために、多くの実を結ぶであろう。わたしはあなたがたの神、主である」
(レビ記19:25)

イエス様の伝道も同じく丸3年が経った時期でした。

これがわかると、なぜイエス様がこのたとえ話をしたのか、その深い意図が読み取れます。

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ぶどう園の主人は、実を結ぶ希望のないいちじくの木を切り倒せと命じます。

「その木を切り倒してしまえ。なんのために、土地をむだにふさがせて置くのか」
(ルカ13:7)

なんと残酷で気が短い主人なのだろう、と思ってはいけません。

律法通りの当然のことを所有者は求めているのです。

つまり、神の側での落ち度はなかったということです。

イエス・キリストの伝道が足りず、やり方が下手だったので、ユダヤ人は悔い改めることができなかった…、のではありません。

3年間、イエス・キリストは奇跡を行い、人々に教え、愛のわざを行いました。

旧約の預言を読んでいれば、メシアにしかできないことをイエス様はなさっていることがわかったはずです。

しかし、この時代のユダヤ人たちは「イエスはメシアである」とはせず、逆に拒絶しました。

これがぶどう園に植えられたいちじくの木ということです。

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神はいつまでもその状態を放っておく御方ではありません。

はっきりと聖書はこう言っています。

「その木を切り倒してしまえ」
(ルカ13:7)

神の忍耐にも限度があるということです。

神は裁きの権限を持った御方ですから、忍耐の限度を越えれば、人間がどうあがいても裁きは成され、救いと滅びに分かれるのです。

それに対して、園丁であるイエス・キリストは必死になっていちじくの木のためにとりなしをします。

どのように主人である父なる神に言われたのでしょう?

以下、次回に続きます。

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200円払ったら、150円の品物が出て、50円のお釣りが返ってくる。

神はその当たり前のことが当たり前になるように、忍耐強く待っておられるのです。

キリストのとりなしは我が身のためであったことを知り、感謝を持って今日一日を送って参りましょう。

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