今日のみ言葉【No.3344】(2024年 4月24日)「ヨセフとポテパル（3）」

そこで、ヨセフは彼の前に恵みを得、そのそば近く仕えた。彼はヨセフに家をつかさどらせ、持ち物をみな彼の手にゆだねた。
（創世記39:4）

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その昔、アメリカの神学校に行った日本人女性が住む家を探していました。

すると、あるお金持ちの別荘の管理者の求人があり、彼女はそこに採用されました。

主人夫婦は年に数回別荘を利用するだけで、その他の期間は彼女の家と言って良い状態です。

しかし、彼女はその豪邸の掃除や庭の手入れ、ゴミの処理等、忠実に行い、別荘の管理は行き届いていました。

主人夫婦はその働きに満足し、彼女に

「卒業するまでこの家に住んでおくれ」

と申し出、彼女はその家から学校まで通うという恵みを得ました。

この人は20世紀のヨセフ版です。

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創世記のヨセフは、エジプト人の主人ポテパルに忠実に仕え、彼の信頼を得ました。

「そこで、ヨセフは彼の前に恵みを得、そのそば近く仕えた」
（創世記39:4）

ポテパルはヨセフの能力を認めただけでなく、ヨセフの信じる神が彼の背後にあるので、その素晴らしい働きぶりとなっていることを見抜きました。

その結果、

「彼はヨセフに家をつかさどらせ、持ち物をみな彼の手にゆだねた」
（創世記39:4）

となりました。

先のお話の日本人留学生が、別荘の全てを自由に使って良い状態に置かれたように、ポテパルは自分の持ち物すべてを安心してヨセフに預けたのです。

その後、ポテパルはヨセフの信じる神が自分にも恵みを与えるということを実際に体験します。

「彼がヨセフに家とすべての持ち物をつかさどらせた時から、主はヨセフのゆえにそのエジプトびとの家を恵まれたので、主の恵みは彼の家と畑とにあるすべての持ち物に及んだ」
（創世記39:5）

ヨセフに管理業務を負わせた結果、雇用主である自分の財産がどんどん増えたということです。

こうなれば、自分でやるよりヨセフに全部任せた方が効率が良いということになります。

それで、

「そこで彼は持ち物をみなヨセフの手にゆだねて、自分が食べる物のほかは、何をも顧みなかった」
（創世記39:6）

となったわけです。

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ところで、ヨセフ以前の遙か前、ヨセフと同じように管理業務を委託された人たちがいました。

アダムとエバです。

彼らの場合はもっと壮大で、神様から地球全部をゆだねられました。

「神は彼らを祝福して言われた、『生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ』」
（創世記1:28）

彼らは最初は上手にやりましたが、やがてその働きが本物かどうか、主なる神に忠実に生きるかどうかの試験がやって来ます。

ヘビの誘惑です。

残念ながら、アダムとエバはこの試験に不合格となり、その結果人類に罪が入り、今の悲惨な状態につながっています。

ヨセフの場合はどうだったでしょう？

奴隷となっても、絶望したり腐ったりすることなく仕事に励み、それが認められて人生が順風満帆に進み始めたところで、彼も試みに遭います。

以下、次回に続きます。

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神を信じる者には、神様からの祝福が必ずあることを信じ、今日の仕事に忠実に取り組んで参りましょう。

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