今日のみ言葉【No.653】(2013年 9月19日)

このようにソロモンの心が転じて、イスラエルの神、主を離れたため、主は彼を怒られた。
(列王紀上11:9)

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ソロモンに神の怒りが下った原因は、外国人の妻を愛したからです。

といっても、国際結婚が悪いということではありません。

列王紀上10章2節ではこうあります。

「あなたがたは彼らと交わってはならない。彼らもまたあなたがたと交わってはならない。彼らは必ずあなたがたの心を転じて彼らの神々に従わせるからである」

ソロモンは彼女らが信じる異国の神々への信仰をそのままにしておきました。

「彼には王妃としての妻七百人、そばめ三百人があった。」

ソロモンは彼女らを愛しました。

しかし、神を愛する以上に愛してしまったのです。

聖書は冷静にこう語ります。

「その妻たちが彼の心を転じたのである。ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を転じて他の神々に従わせたので、彼の心は父ダビデの心のようには、その神、主に真実でなかった。」
(列王紀上11:3-4)

ソロモンは真の神以外の異教の神々に従うようになります。

これが原因で、イスラエルには外敵が増え、やがてソロモンの死後、王国は分裂します。

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なにゆえ神はこのような事態になる前に、外国人の妻たちを追い払わなかったのでしょうか?

なぜむざむざとソロモンが罪に陥るように放っておかれたのでしょうか?

一つのヒントが次の御言葉にあります。

「これがあなたの本心であり、」
(列王紀上11:11)

恐ろしい一言です。

神はソロモンの本当の心が現れ出るように、一切の妨げをせず、彼の好むようにさせたのです。

もし私たちがソロモンのように自分のしたい放題に出来る状況に置かれたとしたら、どうでしょうか?

私たちは決してソロモンを笑うことは出来ないはずです。

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新約聖書では私たち人間のことを的確に描写しています。

「善をしようとする意志は、自分にあるが、それをする力がないからである。」
(ローマ7:18)

ソロモンは知恵の人でしたから、自分が行っていることが神の御心かどうか分かっていたはずです。

しかし妻たちに負けて、御心を行う力がありませんでした。

新約聖書では人類を代表するかのようにパウロがこう嘆きます。

「わたしは、なんというみじめな人間なのだろう。だれが、この死のからだから、わたしを救ってくれるだろうか。」
(ローマ7:24)

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しかし希望があります。

その直後の25節で

「わたしたちの主イエス・キリストによって、神は感謝すべきかな。」

とパウロは叫んでいるのです。

救い主イエス・キリストが私たちの罪の身代わりとなって下さったのです。

「ソロモン王とは私のことだ…」

としたら、後は滅びしかありません。

しかし、したい放題に生きて罪を重ねる私たちをその滅びから救って下さるのがイエス様です。

そのことを信じるだけで救われます。

栄華を極めたソロモンにも与えられていなかった救いの恵みが私たちに与えられています。

今日、それを今一度いただいて、滅びの方向に向かっていた軌道を修正し、天に向かって焦点を合わせて参りましょう。

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主の御心はあなたが罰を受けることではありません。

悔い改めて救われることです。

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